初めての海外ひとり旅は、地図を広げた瞬間から静かに始まる。
「治安は大丈夫だろうか」「言葉が通じなかったらどうしよう」──この不安は、
年間数十万人が検索する“初海外ひとり旅”の悩みとして、もっとも多いテーマだ。
僕はこれまで、観光局・航空会社・大手旅行メディア向けに記事を執筆し、
20か国以上を一次取材しながら、ひとり旅の安全性・動線・現地事情を実際に
歩いて検証してきた。
その中で痛感したのは、「都市の選び方と、事前準備の質こそが、旅の安心度を決定づける」
という事実だ。
空港に降り立った瞬間の空気の温度、街の歩きやすさ、ホテルの立地、公共交通の分かりやすさ。
これらは“旅の専門家”として長年現地を見てきた僕だからこそ、読者より先に確かめてこられた
ポイントであり、ひとり旅初心者が最初につまずきやすい部分でもある。
僕自身も、最初の海外ひとり旅は緊張で胸がいっぱいだった。
学生時代、バックパックひとつでアジアに飛んだ朝、
まだ薄明りの空港で見た朝焼けのグラデーションを、今でも鮮明に覚えている。
「怖い。でも行きたい」──その小さな決意が、人生を変えてしまうことを、後になって知った。
この記事では、
・20か国以上の一次取材経験
・観光局・エアライン公式メディアでの執筆実績
・外務省情報を踏まえた治安・安全性の検証
を土台に、初心者でも安心して歩ける海外都市だけを厳選し、
“安全に旅を進めるための実践的なコツ” を体系的にまとめている。
最初のひとり旅は、勇気ではなく“正しい知識”が支えてくれる。
あなたが安心して世界へ踏み出せるように、このガイドを作った。
ほんの少しの準備と、ほんの少しの好奇心があれば、旅は驚くほどやさしい。
初心者の海外ひとり旅は「目的地選び」で8割決まる
20か国以上を一次取材し、観光局・航空会社・大手旅行誌の公式記事を執筆してきた中で、
僕がもっとも強く実感しているのが、
「初めての海外ひとり旅は、目的地選びで旅の安心度の8割が決まる」という事実だ。

● 治安・言語・交通インフラ──旅の質を左右する“3本の柱”
これは感覚論ではなく、数字にも裏付けられている。
世界の治安を評価する Global Peace Index(世界平和度指数) では、
治安の良い国のスコアは、観光満足度・旅行者の再訪率とも強い相関があるとされている。
また、世界中の都市の治安をランキング化する
Numbeo Safety Index では、初級者向きの都市として知られる
「シンガポール」「台北」「オークランド」などが毎年上位を占めている。
つまり、“安心して歩ける街”は世界的に見ても客観的に評価されているということだ。
交通インフラの整備度についても、世界経済フォーラム(WEF)の
旅行・観光競争力レポート(TTCI)が詳細なデータを公開しており、
公共交通の利便性が高い都市は、旅行初心者に「迷いにくさ」という大きな安心をもたらすと示されている。
僕自身も実地で何度も体験しているが、
治安の良い都市では、夜景を見に少し遅く歩いても心の余裕がある。
英語が通じる街では、道に迷ってもすぐに助けを求められる。
交通網が整っている都市では、移動そのものがストレスではなく“一つの旅の体験”に変わる。
そして、それらを客観的に判断する材料が、外務省「海外安全情報」だ。
治安レベルが国ごとに四段階で分類されているため、
初心者でも“安全に旅ができる都市かどうか”を数字で確認できる。
● 初心者が避けるべき“ハードルの高い国・都市”の特徴
世界の安全データと、僕の現地取材経験を重ね合わせると、
初心者が最初に選ばないほうがいい都市には一定の共通点がある。
- 夜間の犯罪発生率が高く、Safety Indexが低い都市
- 観光地と非観光地で治安格差が激しく、移動が難しい地域
- 公共交通の利便性が低く、タクシー依存になり料金トラブルが起きやすい国
- 英語普及率が著しく低く、標識の読解が難しいエリア
もちろん、旅に慣れればこれらの国の魅力は計り知れないし、挑戦する価値は大いにある。
ただ、“最初のひとり旅”は成功体験が何よりも重要だ。
安心して楽しめる都市を選ぶことが、その後の旅の自由を大きく広げてくれる。
● 初心者がつまずきやすい“3つの落とし穴”
これまで読者や旅仲間、観光局スタッフ、ホテルマネージャーから数多く聞いてきた失敗談をまとめると、次の3つが特に多い。
- 「安い」「聞いたことがある」という理由だけで旅先を選んでしまう
- 旅程を詰め込みすぎて、移動疲れで何も楽しめなくなる
- ホテルの立地を軽視し、夜の帰路で不安を感じてしまう
ひとり旅は自由だ。しかし、その自由を支えているのは、実は準備という“目に見えない安心”だ。
治安指数・インフラ・言語環境を丁寧に選ぶほど旅のストレスは減り、
その余白にこそ、あなた自身の“自由な旅の色”が広がっていく。
これは数字にも、僕自身の経験にも、数千人の読者から届いた声にも裏付けられている。
だからこそ、最初のひとり旅は「安全で歩きやすい都市」から始めてほしい。
それが、あなたのこれからの旅を大きく自由にしてくれる。
初心者が安全に行ける海外都市4選(安心度の高さで厳選)
初めての海外ひとり旅は、「安心して歩ける街」を選ぶことがなにより大切だ。
現地で迷ってしまったとき、ふと立ち止まって空を見上げたとき、
その国が“やさしい空気を持っているかどうか”が、旅の印象を大きく左右する。
ここでは、僕自身が歩きながら「初めてのひとり旅にすすめたい」と感じた都市、
そして外務省や観光局などの信頼できる情報を踏まえて厳選した4都市を紹介する。

1. シンガポール|治安・清潔・英語の安心感が揃う“最強の初海外都市”
シンガポールは、初めての海外ひとり旅にもっとも選ばれている都市のひとつだ。
街は驚くほど清潔で、地下鉄(MRT)は路線がわかりやすく、英語も通じる。
夜道を歩くときでさえ、不思議なほど安心感がある。
外務省も治安を「良好」と評価しており、観光エリアの安全性はアジアでもトップクラス。
女性ひとり旅でも安心して散策できる“歩きやすさ”が魅力だ。
● 初心者におすすめの過ごし方
- ガーデンズ・バイ・ザ・ベイの光のショーを眺める
- マリーナベイ周辺を朝に散歩して、静かな都会に浸る
- ホーカーセンターでチキンライスやラクサを味わう
2. 台湾(台北)|日本語が通じやすく距離が近い“初海外の優等生”
台北は、日本から飛行機で3〜4時間。時差も1時間だけ。
海外に“慣れる”という意味で、これほど最適な場所はないかもしれない。
街の人がやさしく、日本語が通じるお店も多く、食事も旅行者の胃袋にやさしい。
大手旅行会社が「初めての海外旅行におすすめ」と紹介するのもうなずける。
● 初心者におすすめの過ごし方
- 九份のノスタルジックな街並みを夕暮れから歩く
- 永康街で小籠包めぐりを楽しむ
- 十份でランタンを飛ばし、“願いごとを空に預ける”瞬間を味わう
3. タイ(バンコク)|旅費が安く“初めてでも楽しい”アジアの旅都
バンコクは「旅の経験値が一気に上がる都市」だ。
屋台の香り、寺院の輝き、マッサージの心地よさ──五感が次々と刺激される。
BTSや地下鉄が整備され、観光に必要な交通はとてもわかりやすい。
日本人観光客も多く、情報が手に入りやすいのも安心材料だ。
● 初心者におすすめの過ごし方
- ワット・アルンの夕景を対岸から眺める
- タイ古式マッサージで旅の疲れを癒す
- アジアン雑貨店をゆっくり巡る
4. ニュージーランド|自然・治安・英語圏。“ゆったり派”の初海外に最適
喧騒から離れて、ゆったり“自分のペースで旅がしたい”。
そんな人には、ニュージーランドがぴったりだ。
治安が良く、英語が通じ、観光インフラも整っている。
街も自然も美しく、ひとりで歩いていて心がすっと軽くなる。
● 初心者におすすめの過ごし方
- テカポ湖で満天の星に包まれる
- クイーンズタウンの湖畔を散歩する
- 現地の人に混ざってカフェでゆっくり過ごす
初心者が安心して海外ひとり旅を楽しむためのコツ
初めての海外ひとり旅で最も大切なのは、
“完璧な旅程”ではなく、“安全と安心の土台をつくること”だ。
これは、20か国以上を一次取材し、観光局・航空会社・旅行誌に寄稿してきた僕が、
世界中の都市を歩きながら痛感してきた“揺るぎない結論”である。
実際、旅の安心度はデータでも証明されている。
世界平和度指数(Global Peace Index)では、治安が良い国ほど旅行者満足度と再訪率が高く、
NumbeoのSafety Indexでは、治安の良い都市ほど「観光客のトラブル発生率」が低い。
さらに、世界経済フォーラム(WEF)の旅行・観光競争力レポートでは、
交通インフラの整備状況が高い国ほど、旅行初心者のストレスが大幅に減少するとされている。
これらの国際指標は、僕が現地で実際に歩いて感じてきた“体感”とも驚くほど一致している。
だからこそ、初心者のひとり旅では、科学的にも経験的にも“安全の土台づくり”が何より重要なのだ。

到着前に“情報の地図”を描けば、不安の7割が消える
旅の不安の大部分は、データで見ると「事前情報の不足」が原因だ。
UNWTO(国連世界観光機関)の調査では、
初めて海外に行く旅行者の79%が「移動に関する不安」を感じていると報告されている。
だからこそ、出発前に少しだけ「情報の地図」を描いておくことが、安心への近道になる。
- 空港→ホテルの移動手段:電車/バス/タクシーの所要時間と料金
- 空港からの公式料金(ぼったくり防止に絶大な効果)
- ホテル周辺の治安:外務省・Numbeoの治安レベルを確認
- 大通り・駅・コンビニ:安全動線の確保に直結
僕の経験上、この準備をしている旅行者は、現地での迷いが大きく減る。
実際、観光局の担当者に取材した際、「初回訪問のトラブルの大半は“移動時”に起きている」と言われたことがある。
だからこそ、出発前の情報整理は“最強の安全対策”なのだ。
“夜の移動を減らす”──世界共通の安全ルール
世界中の安全データを見ると、犯罪発生率は圧倒的に
「夜間」「人が少ない場所」「観光客が迷いやすいエリア」に集中している。
これはUNODC(国連薬物犯罪事務所)の犯罪統計でも明確に示されている。
僕が20か国以上を歩いてきた実体験とも完全に一致していて、
「夜の移動を避ける」だけで初心者のトラブルリスクは大幅に下がる。
- 夜着の便は避け、可能なら昼〜夕方到着便を選ぶ
- 夜市・ナイトスポットは安全な時間帯(21〜22時まで)で切り上げる
- 裏道ではなく“大通り”を歩く(治安指数が高い通りを選ぶ)
- ホテルは駅から徒歩5分以内の立地にする(インフラ指数が高い)
世界中の警察・政府観光局が繰り返し推奨している普遍的な安全対策であり、
僕自身もすべての国でこのルールを守ってきた。
だからこそ、声を大にして伝えたい。
「夜の動線を減らすことは、世界のどの都市でももっとも効果的な安全策」なのだ。
現金・カード・保険──国際データが示す“最強の三種の神器”
海外で起こるトラブルの内訳を見ると、UNWTO・保険会社の国際統計では、
「盗難」「スリ」「病気・ケガ」「カードトラブル」がトップに挙がっている。
ひとり旅では頼れる人がいないため、この“4大リスク”への対策は必須だ。
- 現金:1〜2万円相当(現金文化の地域やチップの予備として)
- クレジットカード:世界ではタッチ決済が最も安全で普及率が高い
- 海外旅行保険:クレカ付帯でも可。医療費の高い国では必須
さらに外務省の「たびレジ」は、
渡航者の安全を守る日本政府公式サービスで、
緊急情報・危険情報がリアルタイムで届く唯一の無料ツールだ。
これは専門家目線でも“コストゼロで最も効果の高い対策”と断言できる。
人とつながる“ゆるい安心”──心理的安全性を高める旅の知恵
データだけが旅を安全にするわけではない。
20か国以上で感じてきたのは、
「旅先には必ず、あなたと同じように旅をしている人がいる」という事実だ。
心理学では「ソーシャル・サポート(社会的支え)」と呼ばれ、
ゆるい人とのつながりは不安レベルを大きく下げるとされている。
これは旅にもそのまま当てはまる。
カフェで隣に座った旅行者、
ホステルの共有スペースでマップを広げる人、
ツアーで一言だけ交わした現地の人。
その小さな交流が、旅の孤独を癒し、心に温度を灯してくれる。
僕はよく言う。
「ひとり旅はひとりで歩くけれど、世界はあなたをひとりにしない」と。
それを知った瞬間、旅はただの移動ではなく“人生を整える時間”へと変わる。
ひとり旅がくれる“心の変化”──自由、発見、自分と出会う旅
ひとり旅には、ガイドブックには載らない「もう一つの効能」がある。
それは、行き先以上に価値のある“心の変化”だ。
僕自身、20か国以上を歩く中で確信したが、ひとり旅がくれる贈り物は景色よりもむしろ “内面” に宿る。
心理学の研究では、ひとり行動を通して得られる自己効力感(Self-efficacy)は、
幸福度・ストレス耐性の向上と強く相関するとされている。
また、スタンフォード大学の行動科学では、
「自分で意思決定した旅は、満足度が2倍以上高い」というデータもある。

僕がその意味を初めて実感したのは、まだ薄明かりの残るバンコクの街を、
取材の合間にふらりと歩いていた早朝のことだ。
屋台が目を覚まし、温かい湯気が路地に静かに立ちのぼる中、
ふと胸の奥から
「今日の自分は、自分のためだけに歩いているんだ」
という感覚が湧きあがってきた。
これは旅先で誰かとシェアするための気づきではない。
SNSにも載せない、写真にも残らない。
でも、たしかに自分の軸をつくる“内なる変化”だった。
そして気づいたのは、自由とは派手な絶景の向こうにあるのではなく、
「自分のペースで歩いていい」という、静かな確信の中にあるということ。
ひとり旅は、その確信をじっと手渡してくれる。
国際調査(Booking.com Solo Travel Trends)でも、
“ひとり旅の満足度が最も高い理由”として挙げられているのは、
「自分のペースで動けること」「自己理解が深まること」「予期せぬ発見」。
これは世界中のひとり旅経験者が共通して感じていることだ。
そして何より、ひとり旅には“自分と出会い直す力”がある。
情報で埋もれた日常から一歩離れ、見知らぬ街を歩くたびに、
あなたの心は静かにクリアになっていく。
僕が旅に人生を預けてきた理由も、実はこの一点に尽きる。
ひとりで歩く。
でも、ひとりで迷わなくていい。
その道の先で、あなたはきっと、まだ知らない「新しい自分」と出会う。
海外ひとり旅を成功させる“メンタル設計”──不安を味方につける旅の心理術
海外ひとり旅における“不安”は、決して異常な反応ではない。
心理学では、未知の状況に直面した際に脳がリスクを過大評価する
「ネガティブ・バイアス」が働くため、旅行初心者ほど不安が強く出ることが知られている。
しかし、行動科学の研究では、
「不安の強さ」と「行動の成功率」には相関がないという結果が出ている。
つまり、不安がある=失敗しやすい、ではなく、不安の扱い方が鍵になる。
特に有効なのが、認知行動療法(CBT)で用いられる
「認知の分解」と「段階的自己効力感の構築」だ。
旅の不安を抽象ではなく具体化し、行動を小さく細分化して成功体験を積むことで、
脳は“この状況はコントロールできる”と判断し、不安が自然と減衰していく。

たとえば——
・空港での動線を事前確認する
・ホテル周辺の治安を地図で可視化する
・翻訳アプリを一度使い、“対処可能性”を脳に学習させる
これらは単なる準備ではなく、心理学的には不安の減少行動(Anxiety Reduction Behavior)に分類される。
また、スタンフォード大学の研究では、
「自分で選択した行動は満足度を2倍以上高める」ことが示されており、
ひとり旅のように“意思決定を自分で行う体験”は、
自己効力感(Self-efficacy)を飛躍的に上げる効果がある。
つまり、不安を完全に消す必要はない。
重要なのは、不安を“扱える状態”にすることだ。
メンタル設計ができている旅人は、データ上もトラブル遭遇率が低く、
満足度が高くなることが国際調査(Solo Travel Trends 2023)でも明らかになっている。
不安は旅の最大の敵ではなく、正しく扱えば“安全管理の初動”となり、
あなたの選択を冷静にさせる味方になる。
旅のメンタル設計は贅沢ではなく、安全と満足度を支える“科学的根拠に基づくスキル”だ。
不安を味方につける旅の心理術(女性向け)
女性のひとり旅には、楽しみの裏側にそっと寄り添う“不安”がある。
治安、夜道、荷物、周囲の視線…。
僕は取材で何度も女性の旅人と話してきたけれど、不安の種類はとてもリアルで、そして自然なものだ。
心理学では、人は「安全を脅かすかもしれない要素」に敏感に反応するようできている。
だから不安は弱さではなく、あなたの身を守るための本能なんだ。
その本能を抑え込む必要はない。むしろ、味方にしていけばいい。
深呼吸して、自分の歩幅に戻ること。
危ないと思った道は選ばない勇気を持つこと。
夜の移動は減らし、安心できるルートを確保しておくこと。
どれも “自分を大切にする旅” へとつながる。
そして忘れないでほしいのは、
「女性のひとり旅は、怖さと同じだけの自由を運んでくる」ということ。
朝の光の中でひとり歩く感覚、心が軽くなる瞬間、自分のペースで世界を味わえる喜び。
それらは、旅先でしか手に入らない特別なものだ。
あなたの不安は、旅の質を上げるための“センサー”だ。
ちゃんと向き合っていけば、旅は驚くほど穏やかに、優しく開いていく。
不安を味方につける旅の心理術(シニア向け)
50代以降でのひとり旅には「楽しみ」と同じくらい「体力」「治安」「移動の不安」が伴う。
でもそれは、旅を慎重に楽しむための自然な反応で、決してネガティブなものではない。
心理学では、人は年齢を重ねるほど「リスク管理能力」が高まり、
安全を重視するようになると言われている。
つまり、あなたの不安は“正常”であり、むしろ旅を成功させる力になる。
海外のひとり旅では、
・無理をしない旅程
・夜の移動を減らす
・ホテルは駅近、エレベーターあり
・荷物は軽くまとめる
こうした“快適さの設計”が、旅の安心感を一気に高めてくれる。
そして、自己効力感(自分はできるという感覚)は年齢に関係なく高められる。
海外の空港に降り立ち、一歩歩いたその瞬間から、
多くのシニア旅人が「まだこんなに自分は動けるんだ」と自信を取り戻す姿を、
僕は取材中に何度も見てきた。
ひとり旅は、人生の後半戦でこそ輝きを増す。
自分のペースで歩くことの心地よさ、見知らぬ街で得るささやかな高揚感、
そして「まだ知らない自分に出会える」という確信。
不安があるからこそ、旅はより深く味わえる。
不安を味方につける旅の心理術(20代向け)
20代のひとり旅には、ワクワクと同時に「本当に自分にできるのかな?」という不安がつきまとう。
だけど、その不安は “挑戦の入り口に立つ人だけが感じるサイン” なんだ。
心理学では、未知の場所に向かうときに心がざわつくのは
「成長が起きる予兆(Growth Anxiety)」だと言われている。
今の君はまさにその状態。未来の自分が変わる足音を聞いて、心が反応しているだけなんだ。
不安を扱うコツはシンプルで、
・大きな一歩より、小さなステップを積む
・“完璧な旅”を目指さない
・困ったらアプリ・地図・翻訳に頼る
これで十分。むしろ20代の旅は、失敗を含めて全部が経験値になる。
そして、ひとり旅は「自分で選ぶ」場面の連続だ。
今日どこへ行くか、何を食べるか、どの景色に立ち止まるか。
それらはすべて、君の人生のハンドルを自分で握る行為。
心理学では、こうした経験が自己効力感を大幅に高めるとされている。
不安を抱えたまま進んでもいい。
むしろ、それが“本気で人生を動かそうとしている証拠”なんだ。
20代のひとり旅は、未来の自分をつくる最高の投資になるよ。
まとめ──扉は、あなたが思うよりずっと軽い。
初めての海外ひとり旅は、不安と期待が同じ速度で胸の中を行き来する。
それは決して弱さではなく、世界へ踏み出す前の“正しい緊張”だと、
20か国以上の現場を歩いてきた僕は断言できる。
国際データを見ても、現地での取材経験を重ねても、
旅の安心は「準備」と「選択」でほぼ決まるとわかっている。

- 治安が良い都市を選ぶ(GPI・Safety Index)
- 言語・インフラが整った国を選ぶ(EF EPI・WEF)
- 事前に“情報の地図”を描く
- 夜の動線を減らしてリスクを避ける
- 保険・カード・登録など“見えない安全策”を整える
この“安心の土台”さえ整っていれば、
初めてのひとり旅は驚くほど優しく、そして豊かになる。
旅は本来、あなたを不安にするためではなく、
「あなたの世界を広げるため」に存在しているからだ。
そして何より大切なのは、
「ひとり旅は、あなた自身のために歩いていい旅だ」ということ。
誰かの期待も、正解もいらない。あなたの歩幅で、あなたの地図を描けばいい。
空港に立った瞬間、
聞き慣れない言葉が耳に飛び込み、湿った風が頬をかすめる。
その一歩だけで、あなたの世界は確実に変わり始める。
ひとりで歩く旅は、決して“孤独”ではない。
世界中の街の光景や、人の温度や、空気の匂いが、静かにあなたを迎えてくれる。
僕が何度も救われてきたように、あなたもまた、きっと世界に救われる瞬間がある。
旅の扉は、あなたが思うよりずっと軽い。
押し開ける勇気ではなく、
ほんの少しの準備と、ほんの少しの好奇心があればいい。
その先で、あなたのまだ見ぬ景色が、静かに息をして待っている。
さあ、次はあなたの番だ。
最初の一歩は、小さくていい──でも、その変化は驚くほど大きい。
不安を解消する心理学ベースFAQ
Q1. 「不安が強くて出発前から落ち着かない…」どうしたらいい?
まず伝えたいのは、不安は“旅を大切に思っている証拠”だということ。
心理学では、不安は「危険の予測」ではなく“未知への反応”として扱われる。
つまり君は危険を感じているのではなく、まだ知らない世界に向かうから心が揺れているだけなんだ。
認知行動療法(CBT)では、こういうときに
①不安の正体を分解する
②小さく行動して経験値を積む
という2ステップで不安が下がると言われている。
たとえば君が抱えている不安を細分化すると——
・空港で迷うかもしれない
・ホテルに無事着けるか心配
・言葉が通じないかもしれない
ほとんどが「情報不足」から来ているんだ。
だから、出発前に“小さな行動”を入れるだけで、脳は安心してくれる。
・空港からホテルまでの動画を1本見る
・地図アプリにホテルを保存する
・翻訳アプリを入れて1度使ってみる
これで心理学的には不安の30〜40%が軽減することが研究で分かっている。
君の不安は異常じゃない。
むしろ自然で、乗り越える方法もちゃんとある。
一緒に“分解”していけば大丈夫だよ。
Q2. 到着して1人になったらパニックになりそう…どうやって落ち着けばいい?
僕も初めて海外に行ったとき、飛行機を降りた瞬間に心臓が速く打って、
「本当にここからひとりで行けるのか?」って不安に押されそうになった。
でも、その時助けてくれたのは心理学でいう「グラウンディング(現実に意識を戻す方法)」だった。
具体的には——
①深呼吸を3回して、ゆっくり周囲の“音”を数える
②目に入るものを5つ数える
③地面に足裏が触れている感覚を意識する
これだけで自律神経が整い、「落ち着く」という感覚が戻ってくる。
これは僕が取材中に緊張した現場でよく使う方法で、効果は絶大だよ。
そして覚えておいてほしいのは、
空港は世界で一番“外国人に優しい場所”だということ。
案内は英語でも、絵の表示や色分けがされていて、
むしろ日本より親切に作られている空港も多い。
着いた瞬間に全部できなくていい。少しずつ思い出していけば大丈夫。
Q3. 「治安が心配で、ずっと不安が消えない…」どうしたら安心できる?
治安の不安は、世界中のひとり旅初心者が抱えているもので、
心理学的には「コントロールできないものへの恐怖」から来ているとされている。
でも実は、治安の不安の多くは“数字で解消できる”んだ。
たとえば——
・Global Peace Index(世界平和度指数)
・Numbeo Safety Index(都市別治安指数)
・外務省「海外安全情報」
これらを見ると、どの都市が「夜も歩けるレベルで安全」なのかが明確に分かる。
シンガポール、台北、オークランドは毎年トップクラス。
見てごらん、数字そのものが「大丈夫だよ」と背中を押してくれる。
不安は「ぼんやりしているとき」に最大化する。
逆に、数字と地図で“輪郭を与える”と、不安は小さくなる。
心理学でいう「曖昧性解消」がその効果だね。
治安は“運”ではなく、“選択”で変えられるよ。
Q4. 「ひとりで食事とか本当にできるの…?」という不安が強い
これはね、多くの人が持つ“社会的不安”の一種なんだけど、
実は海外の方がひとり客は圧倒的に普通なんだよ。
心理学的にも、
人は慣れない環境では「他者から悪く見られる」不安が強くなると言われている。
でも、観光都市の飲食店は、ひとり旅の人を毎日見ているから、
誰も気にしていないし、むしろ自然。
僕も昔はひとり食事が苦手で、日本ではモゾモゾしていた(笑)
でも、台北の夜市で一人で食べていたら、周りの人もほとんど一人で、
その状況が一瞬で僕の不安を溶かしてくれた。
「ひとりで食べる」のではなく、
「自分のペースで食べる」と考えてみると不安が和らぐよ。
Q5. 「本当にひとりで行って大丈夫?」という気持ちがどうしても消えない
この質問、僕は何度も友人から受けてきた。
そしていつもこう答えている:
「不安がある状態で進むのがひとり旅の始まりで、不安が薄れた瞬間こそ“自分を取り戻す時”なんだ。」
心理学の“自己効力感(Self-efficacy)”という概念があってね、
自分で選択し、自分の力で行動できた経験は、
その人の自信を根本から強くすると言われている。
ひとり旅はその最短ルートなんだよ。
君が怖く感じているのは、弱いからじゃない。
「これから変わっていく自分の予感」に身体が驚いているだけ。
人は、やったことのないことに対して必ず不安になる。
でも、その一歩を踏み出した人だけが、
世界と、自分と、新しい景色を手に入れる。
そして僕は、そんな瞬間を何度も見てきたし、僕自身も経験してきた。
だから君にも、こう伝えたい。
「大丈夫。ひとり旅は、あなたのペースで進めば必ず味方になる。」


