週末に行ける小さな非日常｜1泊2日・2泊3日の国内旅行おすすめコース

① 箱根（神奈川）｜美術館と温泉で癒す大人の週末

箱根の山道を車で登っていくと、
空気の粒子がふと変わる瞬間がある。
窓を開けると、森の湿った匂いと温泉の硫黄の香りが混ざり合い、
まるで“休日の香水”のように鼻をくすぐる。

彫刻の森美術館の庭では、風までもがアートの一部になる。
風鈴のように揺れるモビールが光を反射し、
足元には夏の光が点々と落ちる。
ポーラ美術館に足を踏み入れた瞬間、
静寂がまるで布のように体を包み込む。

夕方、山の稜線を朱に染めながら沈む太陽を見て、
強羅の湯に身を沈める。
耳を澄ますと、自分の鼓動とお湯の音が重なり合って、
まるで「生きている」ことを確かめ合うようだ。

——箱根は、忙しさに削られた“静けさ”を取り戻す場所。

② 草津温泉（群馬）｜湯畑の湯けむりに包まれる夜

夜の草津は、まるで時間が溶けたようだ。
湯畑から立ちのぼる湯けむりが、街をやわらかく包み込む。
灯籠のオレンジ色の光が霧の中で揺らめき、
まるで誰かの記憶が漂っているように見える。

石畳を歩くと、足音がしっとりと響く。
湯の香りが懐かしく、
子どものころにストーブの前で手を温めた記憶が蘇る。
温泉に身を沈めた瞬間、
冷えた心の奥まで、じんわりと解けていく。

夜更け、風の音と湯の音だけが聞こえる中で、
思わず深呼吸する。
湯けむりの向こうに見える月が、
明日の自分を少しやさしくしてくれる気がした。

——草津は、過去の記憶と今が静かに交わる夜。

③ 伊勢志摩（三重）｜夫婦岩と海辺の朝日を望む癒し旅

まだ夜の名残が空に残る頃、
伊勢志摩の海辺には、冷たい潮風が流れている。
やがて東の空が少しずつ金色に染まり、
夫婦岩の間から太陽が顔を出す瞬間、
海がいっせいに光を返す。まるで世界が息を吹き返すように。

その光景を見つめていると、
「生きるって、こういうことかもしれない」
そんな言葉が、心の奥からゆっくり浮かんでくる。

伊勢神宮の参道を歩くと、
木漏れ日が肩に落ち、風が髪をすり抜ける。
おかげ横丁の醤油の香ばしさに誘われて、
小さな幸福をひとつずつ拾っていく。
ここでは、時間さえも“やさしい”のだ。

——伊勢志摩は、心の埃を落とし、静かな強さを取り戻す場所。

④ 由布院（大分）｜金鱗湖の朝霧に包まれる幻想的な朝

由布院の朝は、音が少ない。
それでも、不思議なほど世界が満ちている。
金鱗湖のほとりに立つと、
白い霧がゆっくりと湖面をなぞる。
その様子はまるで、眠る世界が静かに呼吸しているようだ。

鳥の声、湯けむりの匂い、木々のざわめき。
それらがひとつに溶け合って、
「今この瞬間にしかない景色」を描き出す。

旅館の縁側で飲む一杯のコーヒーが、
こんなにも深い味だったのかと思う。
ここでは、時計の針が少しゆっくり進む。
“何もしない時間”の中にこそ、本当の豊かさがある。

——由布院は、心を静かに整える朝の聖地。

⑤ 小樽（北海道）｜夜の運河クルーズとレトロ街歩き

夜の小樽は、まるで古い映画の一場面のようだ。
ガス灯が照らす運河沿いの石畳を、
吐く息が白く漂いながら歩いていく。
どこかのバーから流れるサックスの音が、
海風に乗って遠くまで響いている。

運河を滑るボートの水音が、夜の静けさを際立たせる。
立ち止まって耳を澄ますと、
潮の香りの中に、少しだけ甘いカカオの匂いが混じる。
レトロな倉庫を改装したカフェで温かいコーヒーを飲めば、
外の冷たささえも愛おしく感じられる。

この街では、過去と現在が並んで歩いている。
古いレンガ壁の向こうに、今を生きる光がともる。
旅はいつだって、そんな“時間の狭間”に咲くものなのだ。

——小樽は、静けさと記憶が寄り添う夜の街。

① 富良野＆美瑛（北海道）｜夏の花畑ドライブ旅

富良野の丘は、まるで色の海だ。
7月、ラベンダー畑が紫に染まると、風までその色をまとって吹き抜けていく。
丘の上に立つと、空と大地の境界が曖昧になり、
風が頬を撫で、太陽の光が金色の筆で世界を塗り替えていく。

美瑛の「青い池」は、まるで誰かの夢がこぼれ落ちたよう。
鏡のような水面に映る雲の形さえも、静かに息づいている。
その美しさは、“言葉を置き去りにする”ほどだ。

ドライブの途中で立ち寄った小さなカフェ。
窓辺に腰かけ、地元のミルクで作ったアイスを舐めながら、
遠くの畑を眺める。
ただそれだけの時間が、心を満たす。
——富良野の風は、静かに人生を見つめ直させてくれる。

② 石垣島・竹富島（沖縄）｜島時間と星空のリトリート

飛行機を降りた瞬間、空気の密度が変わる。
潮の香りが混じった南風が、肌にまとわりつく。
石垣島から船に乗り、竹富島へ渡る。
その10分の船旅で、世界のスピードがゆっくりと落ちていく。

島の小道を自転車で走ると、
赤瓦の屋根とハイビスカスの赤がまぶしい。
どこからともなく聞こえてくる三線の音が、
時間を柔らかく包み込む。

夜。
宿のテラスに寝転ぶと、
星が降るように空いっぱいに広がる。
波のリズムに呼吸を合わせると、
心のノイズまで静かに消えていく。

——竹富島の夜は、“何もしないこと”が最高の贅沢になる場所。

③ 金沢・白川郷（北陸）｜古都と合掌造りを巡る文化旅

金沢の朝は、雨がよく似合う。
小雨に濡れた石畳を歩くと、
傘の下で聞こえるのは、自分の足音と和菓子屋の暖簾が揺れる音。
その静けさの中で、時間が少しだけ後ろへ流れる。

21世紀美術館のガラスの回廊を抜け、
香林坊からバスで向かうのは、白川郷。
車窓から見える山々の緑は濃く、
まるで絵の具をそのまま塗り重ねたようだ。

合掌造りの屋根の下で、囲炉裏の煙がゆっくりと立ちのぼる。
火の揺らぎを見つめていると、
「変わらないものがあること」こそ、人を安心させるのだと気づく。

——金沢と白川郷は、“時間の重なり”を感じるための旅。

④ 直島（香川）｜アートと静寂が交差する2泊3日

瀬戸内海の風は、どこか懐かしい。
フェリーのデッキで目を閉じると、
潮風が頬を撫で、遠くでカモメが鳴く。
その音が合図のように、日常から離れていく。

直島の海沿いには、現代アートが点在している。
しかし、この島でいちばん美しいのは“静けさ”だ。
地中美術館の地下で光を見上げると、
それはまるで「生きるという行為」をそのまま表現しているよう。

夜、ベネッセハウスのテラスに座り、
波音をBGMにワインを口に含む。
空には月。海にはその影。
世界がひとつの呼吸をしているように感じる。

——直島は、“静かに生きる”という美しさを教えてくれる場所。

⑤ 長崎・雲仙・島原（九州）｜坂と光が織りなす祈りの旅

長崎の街を歩くと、坂道の途中に過去と未来が交差しているように感じる。
教会の鐘の音、異国の影響を残す路地、そして港に広がる光。
この街は、悲しみと再生が同じ場所に息づいている。

2日目、雲仙温泉へ向かう。
道の途中で見える海の青さが、胸の奥まで染み込んでくる。
硫黄の香りが立ちのぼる温泉街を歩けば、
まるで地球の息吹が足元から伝わってくるようだ。

夜、島原半島の宿に着く頃には、
空の色が群青に変わっている。
湯に浸かりながら外を眺めると、
遠くに灯る漁火が、まるで星が海に降りたように揺れていた。

翌朝。
雲仙岳の稜線の向こうから昇る朝日が、
ゆっくりと霧を照らしながら、街を金色に染める。
その光を浴びながら、僕は思う。
「旅とは、過去の痛みを優しく抱きしめることなのかもしれない」と。

——長崎は、“祈りと再生”が同居する、静かな物語の街。

🌸春｜京都・奈良で桜と古都を歩く1泊2日

春の京都は、まるで過去と現在が肩を寄せ合って微笑んでいるようだ。
清水寺の石段を上がる途中、ふと吹く風に桜の花びらが舞う。
その瞬間、空気の温度が一度だけ変わる——
春の光は、記憶の奥まで染み込んでいく。

夜になれば、ライトアップされた清水の舞台が黄金色に輝き、
水面に映る花びらが星のように瞬く。
手を合わせれば、願いごとよりも先に“感謝”がこぼれる。
奈良では、東大寺の大仏の前に立つと、
静寂が心の奥にまで沁みてくる。
——春は、新しい始まりを告げるやわらかな祈りの季節。

旅のポイント： 観光地が混み合う春は、夜明け前の時間帯にこそ“旅人だけの京都”が見える。

☀️夏｜軽井沢・上高地で涼を感じる2泊3日

夏の軽井沢は、まるで“都会の音を忘れるための避難所”のよう。
標高1,000メートルの空気はひんやりと肌を撫で、
木漏れ日の下を自転車で走ると、
木々の影がリズムを刻むように地面に揺れる。

旧軽井沢銀座を抜けると、パンの焼ける香りが漂ってくる。
ふと立ち止まり、湧き水で喉を潤す。
その透明な冷たさが、体の奥まで届く。
夜、星空の下で耳を澄ませば、
虫の声と川のせせらぎが、静かなオーケストラを奏でている。

二日目は上高地へ。
梓川の流れはガラスのように透き通り、
山々は夏の陽を浴びて深い緑に染まる。
歩けば歩くほど、
“日常の速度”が一歩ずつ遠ざかっていく。

旅のポイント： 夏休み前の6〜7月は、混雑を避けながら自然の息吹を独り占めできる。

🍁秋｜山形・蔵王で紅葉と温泉の癒しを

秋の蔵王は、まるで自然が最後の力を使って色を描くキャンバスのよう。
山々は深紅や黄金に染まり、風が吹くたびに葉が舞う。
ロープウェイに乗れば、眼下に広がる紅葉が波のように押し寄せてくる。

夕暮れ時、蔵王温泉に沈む太陽が湯けむりを朱色に染める。
硫黄の香りに包まれ、湯の音を聞いていると、
自分の鼓動が自然のリズムと重なっていく。
湯船の上に落ちる一枚の紅葉が、
まるで季節の手紙のように静かに漂う。

夜になると、虫の声と風の音だけが残る。
その静けさは、まるで世界が眠ってしまったかのようだ。
——秋は、“自分を取り戻すための静寂”をくれる季節。

旅のポイント： 紅葉の見頃は10月中旬〜11月初旬。蔵王の山肌が最も美しく染まる瞬間を逃さないで。

❄️冬｜北海道・洞爺湖で雪景色の温泉ステイ

冬の旅には、言葉よりも静けさが似合う。
雪が音を吸い込み、世界が真っ白に沈黙する。
洞爺湖のほとりに立つと、
空と湖の境目が曖昧になり、まるで世界が“ひとつの色”になったようだ。

露天風呂に身を沈めると、湯けむりの向こうに雪が舞う。
その一枚一枚が、ゆっくりと時間を溶かしていく。
湯の温もりが体に染みていくたび、
心の奥にあった冷たさも少しずつ溶けていく。

夜、静まり返った湖面に月が落ちる。
その光が湯の表面でゆらめく。
——冬は、旅が“祈り”になる季節。
静けさの中で、自分の中の温もりを確かめる時間。

旅のポイント： 冬季は天候による交通の影響があるため、移動手段は事前のチェックを。

一人旅｜自分と向き合う静かな時間を

「一人で旅をするなんて寂しくない？」とよく聞かれる。
でも、僕は思う。
ひとり旅とは、“自分と世界が対話する時間”のことだと。

金沢の古い町並みを歩いていると、
石畳を打つ自分の足音が、まるで心臓の鼓動のように響く。
美術館の静かな展示室で絵画を見つめていると、
世界が音を失い、自分の中の声だけが聞こえてくる。

松本城の黒い天守を仰ぎ見ながら、
「この瞬間を共有する相手がいない」という寂しさが、
なぜだか心地よく思えてくる。
旅先のカフェでノートを開き、
言葉にならない気持ちをゆっくり書き出していく。
それはまるで、
“日常という波の中で見失っていた自分”を、そっと掬い上げるような作業だ。

おすすめ： 金沢21世紀美術館、松本城、鎌倉のカフェ巡り

——ひとり旅は、孤独ではなく「自由」の形をしている。

カップル旅｜“二人だけの物語”を紡ぐ場所へ

恋人と旅をするということは、
「言葉ではなく、時間で愛を伝える」ということだ。
日常では見えなかった相手の仕草や笑顔が、
旅先ではなぜか鮮やかに映る。

夕暮れの伊豆の海岸線。
オレンジに染まる空の下で手をつなぐと、
波の音がふたりの沈黙を優しく包む。
海に沈む太陽を見送りながら、
言葉を交わさなくても“心の会話”が生まれる瞬間がある。

夜、城崎温泉の外湯をめぐりながら浴衣姿で並んで歩く。
すれ違う旅人の笑顔が、まるで映画のワンシーンのようにきらめく。
灯籠の明かりに照らされた相手の横顔が、
なぜだか“少し未来の自分”と重なって見える。
——旅の中では、
愛は語るものではなく、感じるものになる。

おすすめ： 伊豆今井浜温泉、熱海、淡路島

——カップル旅は、「思い出」ではなく「物語」をつくる時間。

家族旅行｜子どもの笑顔があふれる思い出を

家族での旅は、
“時間の宝箱”をつくるようなものだ。
子どもの笑い声や、夫婦の何気ない会話、
車の中で流れる音楽までもが、後になって宝物になる。

那須高原では、牧場の風が頬を撫でる。
牛や馬ののんびりした姿を見ているだけで、
家族の時間までゆるやかにほどけていくようだ。
ソフトクリームを落として泣き出した子どもに、
笑いながら新しいのを買ってあげる——
そんな小さな出来事が、
未来で思い出す「幸せのかけら」になる。

白浜では、波打ち際を裸足で歩き、
子どもが小さな貝殻を見つけて笑う。
その笑顔を見ていると、
「今」という瞬間がどれほど尊いかを痛感する。
旅の終わり、
帰りの車の中で眠る子どもの寝息が静かに響く。
それを聞きながら運転する時間は、
世界でいちばんやさしい孤独だ。

おすすめ： 那須どうぶつ王国、アドベンチャーワールド

——家族旅行は、愛を確認するためではなく、「愛を積み重ねる」ためにある。

Q1. 忙しくて時間が取れません。それでも旅に出る意味はありますか？

あります。むしろ、時間がない人こそ旅に出るべきだと僕は思います。
旅は、長さではなく「濃度」でできている。
1泊2日でも、たった数時間のドライブでも、
“世界が少し違って見える瞬間”が訪れたなら、それはもう旅の成功です。

カフェで飲むコーヒーの味がいつもより少し美味しく感じたり、
電車の窓から見える山の稜線が心に残ったり。
それだけで十分。
旅とは、日常の中に潜む“発見のスイッチ”を押すことなのです。

——時間が足りないのではなく、心の余白が足りないだけ。
その余白を取り戻すために、人は旅をするのだと思います。

Q2. 一人旅は寂しくないですか？

寂しいと感じる瞬間は、確かにあります。
でもね、その“静けさ”の中にしか聞こえない音がある。
たとえば、夕方の駅のホームに立ったとき、
遠くで電車のブレーキ音が響く。
その音の向こうに、自分の心の声がそっと顔を出す。

一人旅とは、自分の中に潜む“もうひとりの自分”と会いに行く時間です。
誰かと共有する旅は楽しいけれど、
自分と向き合う旅は、静かで深い。
そして不思議なことに、
孤独を感じた瞬間こそ、人は最も「自由」になるのです。

——ひとりで歩く道の先には、
いつも“ほんとうの自分”が待っている。

Q3. 旅先を決めるときのコツはありますか？

決めようとしすぎないこと。
完璧な旅は、いつだって不完全な偶然から生まれるから。
雑誌やSNSで見た風景もいいけれど、
一枚の写真や一行の言葉に“何か惹かれた”とき、
それがもう、あなたの次の行き先です。

たとえば、「雨の似合う街に行きたい」と思ったら金沢でも函館でもいい。
「夕陽を見たい」と思ったら海辺の町へ。
旅先とは、地図の上で探すものではなく、
あなたの中に眠る“気配”を辿ることなんです。

——行き先を決めるのではなく、
“心が反応した方向”に歩き出してみてください。

Q4. 旅に出るとき、持っていくべきものは何ですか？

まずは「余白」です。
スケジュールを詰め込みすぎない、予定を少しだけ空けておく。
旅とは、偶然と再会するための時間だから。

もちろんカメラやスマホ、チケット、着替えも大切。
でも、それ以上に大事なのは、
「想像する心」と「感じ取る感性」。
見た景色を撮るだけでなく、
そのときの風の温度や匂いまで覚えておく。
それが、旅を“記録”ではなく“記憶”に変えてくれます。

——忘れ物をしても旅はできる。
でも、心の柔らかさを失くしたら、
どんな絶景もただの風景になってしまう。

Q5. 旅のあと、いつも寂しくなります。どうしたらいいですか？

その寂しさこそ、旅の余韻。
帰りの電車や飛行機の中で感じる“切なさ”は、
心がちゃんと旅をしてきた証拠です。

大切なのは、その気持ちを閉じ込めないこと。
写真を見返したり、旅先で買ったお土産を机に飾ったり、
少しでもいいから“旅の続きを日常に置く”こと。
それが、旅の記憶を生かすということです。

そして、寂しさがやわらいだ頃に、
次の旅を計画してみてください。
行く場所が決まらなくてもいい。
「また旅がしたい」と思った瞬間、
すでにあなたの旅は始まっている。

——旅は終わらない。
心の中に残る風景が、あなたの次の一歩を導いてくれる。

Q6. “旅をする理由”が見つかりません。

理由なんて、なくていいんです。
人は、風のように動く生き物だから。
じっとしていると、
心のどこかが少しずつ淀んでいくのを感じるはず。

旅に出ることで、
誰かと出会うかもしれないし、
何も見つからないかもしれない。
でも、“行かなかった自分”より、“行った自分”の方が、
確かに少しだけ前を向いている。

旅の理由はあとからついてくる。
行動した記憶が、未来のあなたをやさしく支える。
それだけで十分です。

——旅の理由を探すのではなく、
旅そのものが理由になっていく。