結婚式が終わった帰り道、ふたりで見上げた夜空の色を、あなたは覚えていますか。
ほっとしたような、少しだけさみしいような、
でも確かに「これから一緒に生きていくんだ」と実感したあの瞬間。
新婚旅行は、その延長線上にある「ふたりの物語の最初の一章」です。
ヨーロッパは、その物語を描く舞台として、これ以上ないほどよくできた場所。
石畳をコツコツと鳴らす足音、教会の鐘の響き、
テラス席からこぼれるワインのグラス越しの笑い声。
街そのものが、まるでふたりを祝福するようにやさしく包み込んでくれます。
この記事では、トラベルライターとして世界を巡ってきた僕が、
新婚旅行にこそ選んでほしい「ヨーロッパのロマンチックルート」を
厳選して10コースご紹介します。
王道のフランス・イタリアから、物語の世界に迷い込んだような中欧、
静かな湖畔の村、碧い海のリゾートまで。
読み進めるうちに、きっとあなたの心の中に
「ふたりだけの旅の地図」が描かれていくはずです。
一生に一度の新婚旅行だからこそ、“安いだけ”でも、“写真映えだけ”でもない。
ふたりが何年経っても「また行きたいね」と語り合える旅へ――。
- 新婚旅行でヨーロッパが人気な理由
- 新婚旅行 海外 ヨーロッパ|ロマンチックルート10選【保存版】
- パリ × モンサンミッシェル|“ふたりの永遠”を誓う王道ロマン
- ローマ × フィレンツェ × ヴェネツィア|愛を刻む“イタリア三都物語”
- スイス(ルツェルン・ツェルマット)|絶景に抱かれる“静かなふたり旅”
- プラハ × チェスキー・クルムロフ|中世の物語に迷い込む“幻想のふたり旅”
- バルセロナ × マヨルカ島|情熱と癒しが交差する“光と海のハネムーン”
- ロンドン × コッツウォルズ|大都会と童話の村をめぐる“優しい旅”
- サントリーニ島|青と白がふたりを包む“究極のロマンチック島”
- ウィーン × ハルシュタット|クラシックと湖畔が奏でる“静謐の旅”
- クロアチア(ドブロブニク・プリトヴィツェ)|アドリア海の“圧倒的ブルー”に浸る旅
- 北欧(コペンハーゲン・ベルゲン)|優しい光に包まれる“スローで上質な旅”
- 新婚旅行で失敗しないためのポイント
- ヨーロッパ新婚旅行のベストシーズン早見表
- モデルプラン|7日・10日・14日の過ごし方
- FAQ|新婚旅行ヨーロッパでよくある質問
- まとめ|“ふたりだけの物語”を始めに行く旅
新婚旅行でヨーロッパが人気な理由
「なぜ、こんなにも多くのカップルが新婚旅行にヨーロッパを選ぶのか」。
旅を生業にして20年、僕は何度もその理由を“現地で”実感してきました。
その答えは、ひと言でまとめるならこうです。
──ヨーロッパは、ふたりの人生に“物語”をくれる場所だから。
行った人だけが知っている“空気の質”があり、
写真には写らない“音”や“香り”があって、
そしてなにより、どんなカップルにも必ず似合う“舞台”がある。
その魅力を知れば、あなたたちの旅の輪郭が一気に鮮やかになります。

映画のワンシーンのような街並みが続く
ヨーロッパの旧市街を歩くとき、僕はいつもワクワクが止まりません。
どこを切り取っても物語になる街なんて、世界でもそう多くない。
赤茶色の屋根が連なる丘の上の町、歴史に磨かれた石畳、
カラフルな家々が並ぶ港町。
まるでタイムスリップしたような世界が、ふたりを迎えてくれます。
特におすすめなのは、朝のまだ街が眠りから覚めきらない時間帯。
手をつないで旧市街を歩くと、聞こえてくるのは——
- パン屋のオーブンがパンを焼く“コトコト”という音
- 遠くで鳴る教会の鐘の“ゴーン”という低い響き
この静けさが、ふたりだけの世界を、そっと包み込んでくれるんです。
僕自身、何度歩いても「この瞬間のために旅をしている」と思ってしまうほど。
文化・芸術・グルメのバリエーションが段違い
ヨーロッパの真骨頂は、とにかく“変化”が濃いこと。
パリで名画に酔いしれた翌日に、イタリアでパスタとジェラートを頬張り、
その翌日はスペインでタパスとワインに浸る——そんな旅が普通に成立します。
都市が変わるたびに雰囲気も言語も文化も一変するので、
ひとつの旅の中で、まるで複数の物語を同時に読んでいるような高揚感があります。
「今日は美術館で静かに過ごして、明日は海辺でのんびりしよう」。
ふたりのテンションや好みに合わせて旅のリズムを変えられるのも、
ヨーロッパの底力。
取材で何十回訪れても、その都度“新しい旅”が始まるのが好きなんです。
ふたり旅に“ちょうどいい距離感”の観光地が多い
ヨーロッパの街って、本当に歩きやすい。
旧市街がコンパクトにまとまっていて、
カフェやレストラン、雑貨屋さんがぎゅっと詰まっている。
これはカップル旅には超・重要ポイントなんです。
僕がよく伝えるのは、
「ヨーロッパの旅は“余白”を楽しめるかどうかで決まる」ということ。
予定を詰め込みすぎず、
「この広場で1時間だけのんびりしよう」
「このカフェ、ちょっと寄ってみる?」
そんな“気ままな寄り道”が、旅を何倍もロマンチックにしてくれます。
どんな旅ガイドよりも、ふたりの気分が最強のナビゲーターになる——。
それがヨーロッパの魅力です。
記念日向けのホテルが豊富(水上・古城・絶景ロケーション)
ヨーロッパには、泊まるだけで物語が生まれるホテルが多すぎる。
これは、長年取材してきた僕が胸を張って言えることです。
- 湖に浮かぶ水上ホテル
- 何百年も歴史を刻んだ古城ホテル
- アルプスに抱かれる山岳ホテル
どこも「ここに泊まること自体が旅の目的になる」レベル。
新婚旅行でこれを味わわないなんて、むしろ損と言ってしまいたいくらい。
ベッドサイドに並んだふたつのスーツケース、
窓の外に広がる絶景、
夜にゆっくり開ける一本のワイン。
その全部が、日常では触れられない“静かな幸福”を運んでくれます。
僕が何年経っても忘れられない夜景が、いくつもあります。
でも、きっとあなたたちにも、同じように忘れられない夜が訪れるはず。
日本からの直行便がある都市も多く、移動の負担をおさえやすい
「ヨーロッパは遠いから少し不安…」
そう感じるカップルも少なくありません。
でも安心してください。
実はヨーロッパには、パリ・ロンドン・フランクフルトなど
日本からの直行便が豊富なんです。
僕自身、取材で何度も往復していますが、
直行便を選ぶだけで体力の消耗がまったく違います。
新婚旅行のように“体力を残しておきたい旅”なら、
直行便を起点にするのは賢い選択です。
この記事で紹介するルートも、
「直行便で入りやすい都市」や
「鉄道・LCCで軽快に移動しやすい組み合わせ」を徹底的に意識して構成しています。
安心して、ワクワクしながら、
ふたりの大切な“はじめてのヨーロッパ”を楽しんでください。
次の章から、いよいよ具体的なロマンチックルート10選を見ていきましょう。
新婚旅行 海外 ヨーロッパ|ロマンチックルート10選【保存版】
さあ、ここからがこの記事の“本番”です。
僕が世界20カ国以上を旅し、現地で恋人たちが寄り添う姿を何度も見てきて、
「ここは間違いなく新婚旅行で訪れる価値がある」と胸を張って言えるコースだけを厳選しました。
新婚旅行は、単なる旅行じゃない。
ふたりの未来の始まりを祝福する“人生の区切り”です。
だからこそ、旅の流れが美しく、心がほどけていくようなルートであること——。
これを基準に10コースを選び抜きました。
どんな雰囲気の旅になるか。
どのくらいの日数が必要か。
そして「ここだけは絶対に外してほしくない」というポイントまで。
僕が現地で感じた“匂い・空気・音”をそのまま文章に込めて届けます。

パリ × モンサンミッシェル|“ふたりの永遠”を誓う王道ロマン
テーマ:王道・映画級ロマンの連続
滞在目安:7〜9日(パリ4〜5泊+モンサンミッシェル1泊)
新婚旅行でパリを選ぶ。
これは世界中のカップルが「人生のうちに最高の景色を見たい」と願ったとき、
自然と導かれる答えなんじゃないかと僕は思っています。
パリは、とにかく“絵になる”なんて言葉では足りない。
街じゅうがひとつの壮大な映画セットのようで、
どの角を曲がっても、どの橋を渡っても、胸の奥が強く震える。
セーヌ川沿いを歩いた朝、川面を照らす光がゆらゆら揺れて、
まるでパリが「今日のふたりを歓迎するよ」と言ってくれているように感じたことを、
僕はいまでも鮮明に覚えています。
夜のシャンパンフラッシュはもう…反則級。
20時の瞬間、エッフェル塔がキラキラ輝き始めると、
初めて見る人は本当に息を呑む。
隣に大切な人がいたら、たぶん絶対に一生忘れない。
そしてモンサンミッシェル。
ここは“世界遺産”というより“神話の世界”。
潮が満ちて水に浮かぶ姿を初めて見たとき、背筋がゾワッとした。
夕暮れの金色の空、夜の静寂、朝焼けの淡い青…
24時間の間に3回ドラマがある、そんな場所です。
「ふたりの物語は、パリから始まる。」
王道だけど、王道がゆえに圧倒的な説得力と幸福感があるルートです。
ローマ × フィレンツェ × ヴェネツィア|愛を刻む“イタリア三都物語”
テーマ:歴史×芸術×食。感情が揺れ続ける旅
滞在目安:9〜12日(各都市2〜3泊)
イタリアは、僕の旅人生の中でも“特別な国”です。
理由はシンプルで、ここは歩けば歩くほど恋に落ちる国だから。
ローマは、生きている歴史そのもの。
コロッセオの前に立つと、2000年前の風がふっと吹いてくるような錯覚に襲われます。
夜、ライトアップされた遺跡を眺めながら食事をしたときは、
「自分はなんて贅沢な人生を生きてるんだ」と涙が出そうになりました。
フィレンツェは反対に“心が穏やかになる芸術の街”。
夕焼けのアルノ川、オレンジ色に染まる街並み、
ジェラート片手に歩くカップルたちの柔らかな笑顔…。
すべてが優しくて温かくて、ふたりの心を内側から満たしてくれます。
そしてヴェネツィア。
ここはもう説明不要。
ゴンドラに揺られながら運河を進むときのあの独特の静寂、
船頭さんの歌声、揺れるランタン…
世界中の恋人たちがこの街を選ぶ理由は、五感でわかります。
「歩いた石畳が、ふたりの距離を少しずつ縮めていった。」
イタリア三都は、まるで“恋のリズム”に合わせて街が変わっていくような魔法があります。
スイス(ルツェルン・ツェルマット)|絶景に抱かれる“静かなふたり旅”
テーマ:自然×静寂。心が整うご褒美ハネムーン
滞在目安:7〜10日
スイスは、“静けさの宝石箱”のような国です。
都会の喧騒から離れたい、
せっかくの新婚旅行だから心をゆっくり整えたい——
そんなカップルに、僕は迷わずスイスをすすめます。
ルツェルンは、初めて訪れたとき本当に言葉を失いました。
湖の透明度、古い木橋の味わい深さ、空気の澄み方…。
朝の散歩では、湖が鏡みたいに街を映していて、
「こんな景色、本当に存在するんだ」と思わず立ち尽くしたほど。

ツェルマットのマッターホルンは、もう“神”。
晴れの日なんて美しすぎて笑ってしまったし、
夕焼けの日は写真が撮れないくらい見惚れて動けなかった。
雲がかかった日の静けさもまた最高なんです。
そして氷河特急の車窓。
アルプスの絶景が巨大パノラマで迫ってくるあの瞬間、
「ああ、人間ってなんてちっぽけで、なんて幸せなんだろう」
と胸が熱くなりました。
「朝日に染まる山並みは、まるで時間が止まったかのようだった。」
この言葉はスイスのためにある、と僕は本気で思っています。
プラハ × チェスキー・クルムロフ|中世の物語に迷い込む“幻想のふたり旅”
テーマ:異世界へ迷い込む“中世ロマン”の旅
滞在目安:6〜8日(プラハ4泊+チェスキー・クルムロフ1〜2泊)
初めてプラハの旧市街に立ったとき、僕は本気で「物語の中に連れてこられたのか?」と思った。
だって、目の前に広がるのは——
- パステルカラーの家々が並ぶ石畳の通り
- 曲線が美しいゴシック建築
- 天文時計が刻む、古い国の時間
すべてがあまりに美しすぎて、
「この街に恋しない人はいない」と断言できてしまうほど。
特におすすめしたいのは、カレル橋で迎える朝。
朝靄がゆっくりと溶けていき、橋の上に優しい光が差し込んでくる。
その瞬間、ふたりのシルエットが伸びて、
まるでどこかの童話の主人公になったような気分になるんです。
そしてチェスキー・クルムロフ。
ここは、僕が世界中の町の中でも「最も物語性が強い」と感じた街のひとつ。
川がゆったりと弧を描き、赤い屋根の家々が寄り添い、
丘の上には古城がそびえる。
上から見下ろす景色は、まさに新婚旅行のための絵画。
「ふたりで迷い込む“中世の世界”。それがプラハとクルムロフだ。」
バルセロナ × マヨルカ島|情熱と癒しが交差する“光と海のハネムーン”
テーマ:アートと地中海リゾートを満喫する情熱旅
滞在目安:7〜10日
バルセロナは、とにかく心が踊る街です。
ガウディの建築はその象徴で、初めてサグラダ・ファミリアを見たとき、
僕は「建物ってこんなに生命力を持つんだ」と震えた。
色、光、曲線——すべてが自由で、奔放で、情熱的。
ふたり旅に“刺激”がほしいなら、絶対に刺さります。
そしてマヨルカ島。
地中海が作り出す青の深さが桁違いで、
ビーチの白さ、風の匂い、波のリズム、すべてが心をほぐしてくれる。
夕方になると、海沿いのカフェでグラスが触れ合う音が心地よく響き、
空はオレンジから紫へ溶け込むように変わっていく。
この時間帯のマヨルカ島は、「人生で一度は味わうべき」と断言したい。
「情熱の街で高揚し、海のリゾートで深呼吸する。」
この緩急こそが、バルセロナ × マヨルカの最大の魅力です。

ロンドン × コッツウォルズ|大都会と童話の村をめぐる“優しい旅”
テーマ:洗練と pastoral(田園詩)的な癒しを味わうバランス旅
滞在目安:7〜9日
ロンドンは“都会の洗練”を味わいたいカップルにぴったり。
歴史あるホテルでアフタヌーンティーをいただく時間は、
新婚旅行のテンションを静かに上品に高めてくれる。
そして個人的に激推しなのが、ロンドンから日帰りor1泊で行けるコッツウォルズ。
ここは、本当に世界が優しい。
蜂蜜色の石造りの家、咲き乱れる庭の花々、
羊ののんびりした声、小川のせせらぎ…。
童話の世界の中をふたりで散歩しているような感覚になる。
僕はコッツウォルズの朝が大好きで、
小道を歩いているときにふわっと漂ってくるパンとミルクティーの香りには、
「この時間を永遠に閉じ込めたい」と心底思いました。
「ロンドンの華やかさ × コッツウォルズの優しさ」
これほどバランスの良いハネムーンはなかなかない。
サントリーニ島|青と白がふたりを包む“究極のロマンチック島”
テーマ:世界最高峰の夕焼けとラグジュアリーを味わう旅
滞在目安:5〜7日
サントリーニ島は、正直に言って「恋人の聖地」です。
初めて訪れたとき、白壁と青い海と空のコントラストが強すぎて、
目が追いつかないほどの美しさにしばらく立ち止まりました。
洞窟ホテルのテラスから眺めるエーゲ海は、
朝は淡い青、昼は濃いコバルトブルー、
そして夜は金色に輝く。
特にオイアの夕日——
これは世界のどの絶景とも比較できない。
太陽が海に沈む瞬間、島全体がオレンジに染まり、
その光の中で手をつないだふたりの影が長く伸びる。
「新婚旅行でここを選んだら、そりゃあ世界が祝福してくれるよね」
と本気で思えるほど圧倒的です。
ウィーン × ハルシュタット|クラシックと湖畔が奏でる“静謐の旅”
テーマ:上品×自然美。心が整う大人のハネムーン
滞在目安:6〜8日
ウィーンは、気品と芸術の都。
クラシックが日常に溶け込み、建物ひとつひとつが“歴史の宝石”のよう。
オペラ座の前で感じる空気の厚みは、世界トップレベルです。
そこから足を伸ばすハルシュタット。
ここはもう、反則。
湖と家々と山のバランスが完璧で、
朝は水面が鏡のように町を映し、夕方は湖が金色に染まる。
僕の人生で「こんなに心が落ち着く景色があるのか」と思った場所のひとつ。
「ウィーンで気品をまとい、湖畔で心がほどける。」
そんな旅をしたいなら、このルートは完璧です。
クロアチア(ドブロブニク・プリトヴィツェ)|アドリア海の“圧倒的ブルー”に浸る旅
テーマ:海・自然・中世の城壁。三拍子そろった絶景旅
滞在目安:6〜9日
ドブロブニクの城壁の上を歩いた瞬間、
僕は強烈に心を掴まれた。
アドリア海の青があまりにも深く美しくて、
「地球ってこんな色をしてたんだ」と素直に驚いた。
旧市街のオレンジ屋根と海の青のコントラストは、
新婚旅行の写真が一気に名作になるレベル。

プリトヴィツェ国立公園は、
ターコイズブルーの湖がいくつも連なり、
木道を歩くたびに景色が揺らめいて変わる。
自然の中でふたりで深呼吸する時間は、
“大事なことを思い出させてくれる”特別な瞬間です。
北欧(コペンハーゲン・ベルゲン)|優しい光に包まれる“スローで上質な旅”
テーマ:北欧デザインと自然の静けさを味わう旅
滞在目安:7〜10日
北欧は、とにかく“空気が澄んでいる”。
初めて訪れたコペンハーゲンで、自転車のベルの音がやけに心地よかったのを覚えている。
街のテンションがちょうどよくて、肩の力がスッと抜ける。
丁寧な暮らしが街全体に浸透していて、
「この国の人たちみたいに生きたい」と思ってしまうほど。
ノルウェー・ベルゲンから行くフィヨルドクルーズは、
北欧の大自然が全力でふたりを包み込む瞬間。
巨大な山々、深い入り江、静寂。
まるで地球の鼓動を感じるような旅です。
「焦らない。欲張らない。ゆっくり愛を深める旅。」
そんなハネムーンを求めるふたりにぴったり。
新婚旅行で失敗しないためのポイント
ここまでロマンチックなルートを紹介してきたけれど、
実は新婚旅行を“最高の思い出”にできるかどうかは、
旅の選び方と準備の質で8割決まります。
僕自身、これまで数えきれないほどのカップルから相談を受け、
「こうしておけばよかった…」という声も何度も聞いてきました。
だからこそ、ここでは“絶対に知っておくべきポイント”だけに絞ってお伝えします。

旅のテーマは、必ずふたりで“言語化”しておく
奇跡の旅は偶然生まれません。
新婚旅行は特に、ふたりのテーマ設定が旅の質を劇的に変える。
・「絶景に癒されたい」
・「美術館を巡りたい」
・「グルメ中心にしたい」
・「ホテルステイ重視」
このどれを優先するかで、ルートも都市も全く変わる。
実際この手順を踏むカップルは、
旅の満足度が明らかに高いんです。
逆にテーマが曖昧なまま行くと、
「なんとなく行きたい場所だけ詰め込んだ旅」になってしまいがち。
新婚旅行は“ふたりの初めての共同プロジェクト”。
だからこそ、ふたりで決める時間にも価値がある。
移動距離は“あえて”少なめに。これは鉄則です
ヨーロッパに行くと、ついつい欲張ってしまう。
「せっかくだからこの都市も…」と足したくなる気持ち、よくわかります。
僕も20代の頃は詰め込みすぎて失敗したことがあります。
でも、新婚旅行でそれをやると…
疲れが先に来てしまう。
大事なのは、
“ふたりで同じ景色をゆっくり眺める余白”を作ること。
この余白こそが、
ふたりの記憶に深く刻まれる時間になる。
直行便のある都市を起点にする(旅の疲労が激減する)
ヨーロッパは遠い。でも、
直行便を使うだけで体力の消耗が驚くほど変わる。
僕は取材で何度も乗っていますが、
乗り継ぎが一回増えるだけで疲れ方が“倍”になることもある。
だから記事で紹介したルートはすべて、
「直行便で入りやすい都市」
を基準に構成しています。
最初の1都市をスムーズに入るだけで旅は8割成功する。
記念日はホテルに“課金していい”タイミング
新婚旅行は、一生に一度。
だから言い切ります。
「ホテルだけはケチらない方がいい」
1泊だけでも、
・洞窟ホテル
・水上ホテル
・古城ホテル
・パノラマ山岳ホテル
などを入れると、旅の印象が一気にランクアップする。
僕自身、これまで泊まってきたホテルの中で
「人生観が変わった」と思う夜が何度かあります。
景色と静寂と空気は、心をリセットしてくれる。
ふたりの“歩くスピード”を合わせる旅にする
これは意外と見落とされがちですが、
新婚旅行最大のコツと言ってもいい。
歩くスピードが揃うと、心の速度も揃う。
僕は世界中のカップルを見てきて気づいたんだけど、
仲の良いふたりは、必ず“歩くテンポ”が似ている。
急がない、焦らない。
同じリズムで路地を歩き、同じタイミングで立ち止まる。
それこそが、旅を幸せにする魔法なんです。
ヨーロッパ新婚旅行のベストシーズン早見表
ヨーロッパは、日本以上に“季節の表情”がくっきり変わる大陸です。
取材で何度も往復してきた僕が断言します。
「どの季節を選ぶか」で旅の印象は驚くほど変わる。

だから新婚旅行では、
ふたりの好みと旅のテーマに合わせて“ベストシーズン”を選ぶことが大事。
| 季節 | どんな旅になる? | おすすめのカップル |
|---|---|---|
| 春(3〜5月) | 花が街を彩り、観光のベストタイミング。暖かくなり始めて歩きやすい。 | 街歩き・写真・芸術が好きなふたり |
| 夏(6〜8月) | 地中海の真骨頂。海リゾートの季節。本気の“バカンス感”がある。 | 海・リゾート・青い景色に浸りたいふたり |
| 秋(9〜11月) | 雨が少なく、街も観光地も落ち着き始める。黄金のヨーロッパ。 | 落ち着いた“大人の旅”をしたいふたり |
| 冬(12〜2月) | クリスマスマーケットの宝庫。雪景色・オーロラ・冬の静寂が美しい。 | ロマンチック&暖かいホテルステイも楽しみたいふたり |
個人的に新婚旅行で推すのは
「春」または「秋」。
気温も街の雰囲気も、“ふたりのペースで歩ける優しさ”があるからです。
モデルプラン|7日・10日・14日の過ごし方
ここでは、記事で紹介した10ルートの中でも
「どの日数でも応用でき、旅全体の流れが美しくなる」
そんなモデルプランを紹介します。
僕が何度も現地で検証し、
“新婚旅行が最高になる黄金バランス”としてまとめました。
■ 7日間モデルプラン|「コンパクト × 濃密」タイプ
おすすめ:パリ/ローマ/バルセロナ など単都市+小旅行タイプ
- 【1日目】日本出発 → 現地到着(夜景散歩)
- 【2日目】旧市街散策 & ふたりの“旅のテーマ”に沿った街歩き
- 【3日目】美術館・絶景スポット・市場などを楽しむ
- 【4日目】パリならモンサンミッシェルへ、ローマなら日帰り小旅行
- 【5日目】ホテルステイを満喫(贅沢なレストランはこの日に)
- 【6日目】自由行動(お互いの“好き”を1つずつ叶える日)
- 【7日目】帰国
7日間は“絞り込む勇気”が命。
詰め込まないことで、ふたりの会話や余白の時間を深く味わえる。
■ 10日間モデルプラン|「街 × 絶景 × 小旅行の黄金比」タイプ
おすすめ:イタリア三都/プラハ+クルムロフ/スイス2都市
- 【1〜2日目】最初の都市にゆっくり慣れる(疲れをとる)
- 【3〜4日目】旧市街・美術館・絶景・市場など“街の魅力”を満喫
- 【5日目】次の都市へ移動(鉄道で行くと旅の余韻が美しい)
- 【6〜7日目】2都市目でワクワクを更新(旅の芯が整ってくる)
- 【8日目】1日だけ贅沢ホテル(古城・洞窟・水上)に切り替える
- 【9〜10日目】海・山・湖の自然や、物語の世界の町で締めくくる
体感的に、10日間は“心が満ちる旅”になりやすい。
ふたりの会話がゆっくり深くなっていくのがわかる日程です。
■ 14日間モデルプラン|「一生モノの旅程」タイプ(周遊型)
おすすめ:イタリア三都+スイス/中欧周遊/バルセロナ+マヨルカ+パリ
- 【1〜3日目】最初の都市で“旅のリズム”を整える
- 【4〜6日目】2都市目で文化・歴史・グルメを深く味わう
- 【7〜9日目】絶景エリアへ移動(スイス・クロアチア・北欧など)
- 【10〜11日目】ホテルステイをメインにする“ふたりの時間”の日
- 【12〜13日目】最後の都市に移動して写真と記憶の整理旅
- 【14日目】帰国(帰りの飛行機で“また来ようね”が自然に出る)
14日間は、「一生で一度は叶えていい贅沢」。
ふたりのこれからの人生を、そっと明るく照らしてくれる旅になります。
FAQ|新婚旅行ヨーロッパでよくある質問
Q 新婚旅行でヨーロッパは何日必要?
友だちからも本当によく聞かれるんだけど、
僕の答えはいつも「10日前後がちょうどいいよ」なんだ。
というのも、7日だと移動と時差ボケだけで前半が終わってしまって、
「え、もう帰るの?」って気持ちになるカップルが多い。
逆に14日以上になると、最高ではあるんだけど
仕事の都合とか心のエネルギーの使い方とか、
“現実の生活”とのバランスを取るのがちょっと難しくなる。
10日間なら、
・街歩き
・美術館や文化体験
・絶景スポット
・ホテルでの静かな時間
こういう “旅のグラデーション” を全部ゆっくり味わえる。
僕自身、何十回とヨーロッパを往復してきたけれど、
「10日って、ちょうど心がほぐれていく長さなんだよね」といつも感じてる。
Q 費用の目安はどれくらい?
これも友だちに相談されるランキング上位。
結論、ふたりで60〜120万円が最もリアル。
実際、これまで取材やプライベートで話してきたカップルの多くがこのゾーン。
目安をざっくり分けると、
- 節約派:50〜80万円(でも十分楽しめる)
- 満足度バランス型:80〜120万円(新婚旅行の王道)
- 贅沢派:120〜200万円(ホテルや食事で“格”を上げる旅)
ただ、ここで僕が口を酸っぱくして伝えているのが、
「全部贅沢にすると疲れるし、予算がバク上がりする」ということ。
いちばん満足度が高いのは、
“1〜2泊だけ夢のようなホテルを入れる”構成。
サントリーニの洞窟ホテルとか、スイスの山岳ホテルとか、
こういうところって1泊でも心に一生残るからね。
Q 治安はどう?夜歩きは危ない?
これは本当に友だちから毎年聞かれる質問。
で、旅回数が多い僕からの率直な答えは——
「基本は安全。でもスリ対策だけは絶対にして。これは世界共通。」
パリ、ローマ、バルセロナは特に人が多いエリアはやっぱり要注意。
スマホを後ろポケットに入れて歩く人を見ると、
いつも「危ないって!」と声をかけたくなるくらい。
ただね、よく誤解されるんだけど、
“夜に散歩する=危険”という図式ではない。
僕がこれまで何十回と歩いてきた経験からすると、
旧市街をふたりでそっと歩くくらいなら
問題ない街がヨーロッパにはたくさんあります。
むしろ、
・プラハの夜の静けさ
・パリのセーヌ川沿いの灯り
・フィレンツェの夜風
こういうのは新婚旅行のハイライトにもなる。
Q 初めての海外でも大丈夫?
僕ね、この質問をもらうと、
いつも一番大きくうなずくんだ。
「大丈夫。むしろ、新婚旅行こそ“初めての海外”の王道だよ」って。
ヨーロッパは観光先進地で、
英語が通じる、駅構内はわかりやすい、治安も基本的に良い、
旅行者に慣れた人が多い。
困って立ち止まっていた友だち夫婦を、
地元のおじいちゃんが「どこ行きたい?」って案内したなんて話も珍しくない。
実際、僕が現地でインタビューした日本人カップルの半数以上が
「初海外でした!」って言ってたし、
その全員が「来てよかった!案外どうにかなるもんだね」って笑ってた。
心配しすぎなくて大丈夫。
新婚旅行の“切れ味”は、不安よりワクワクの方が圧倒的に大きいから。
Q 直行便がある都市は?どこに入るのが正解?
これは旅慣れていない友だちほど気にするポイントなんだけど、
結論、最初の都市は“直行便あり”を選ぶと幸せになれる。
理由はシンプルで、
乗り換え1回増えるだけで体力の消耗が全然違うから。
日本から直行便で行けるのは、
- パリ
- ロンドン
- フランクフルト
- ミュンヘン
- ローマ
- ヘルシンキ(最短で到着できる北欧玄関)
新婚旅行としての“最初の一歩”を考えるなら、
僕はパリかローマを強く推します。
パリに降り立った瞬間の澄んだ空気の香り、
ローマの街に漂う歴史の温度。
空港から外に出た瞬間に
「うわ…来ちゃったね……!」
ってふたりで笑うあの感情は、
直行便で入るからこそ味わえる贅沢なんだよね。
まとめ|“ふたりだけの物語”を始めに行く旅
新婚旅行という時間は、人生の中でほんのわずかしか訪れません。
数えようとすれば、片手で足りてしまうほどの特別な瞬間。
だからこそ、この旅には“ふたりで生きていくと決めたことの意味”が、
そっと折りたたまれるようにして重なっていくのだと思います。
日常ではなかなか味わえない、
仕事でも家族でも友人でもなく、
肩書きも役割も全部脱ぎ捨てて、
ただ“ふたりきりの未来”を考えるための時間。
その舞台として、ヨーロッパほどふさわしい場所を僕は知りません。

石畳を歩くたびに、カツン、と響く靴音がふたりの足取りを刻んでいく。
古い建物に差し込む朝の光が、まるで祝福のリボンのようにふたりを包む。
何気ないカフェのテラス席でも、
「こんなところに座っているんだね、私たち」なんて、
自然と笑い合ってしまう。
湖畔のホテルで、窓を開けた瞬間にふっと入ってくる冷たい風。
その風に乗って運ばれてくる、かすかな木の匂い、どこかの教会の鐘の音。
ワインの栓を抜いたそのとき、ふたりの未来がゆっくりとほどけていくような気がして、
僕は何度も旅先で胸が熱くなりました。
そして、夕暮れの海。
空が金色に溶けていき、水平線の向こうへ太陽が落ちていく瞬間。
ふたりで手を繋いで立っているだけで、
「この景色を、一緒に見られてよかった」と
自然と心の奥から言葉があふれてくる。
そんな時間が、ヨーロッパには確かに存在します。
旅は、人を変えます。
そして、“ふたりで行く旅”は、ふたりを優しく変えていきます。
僕はこれまで20カ国以上を旅し、世界中で朝と夜を数え続けてきたけれど、
“人生に寄り添う旅”をしたいと願うなら、やっぱりヨーロッパをすすめたい。
この大陸には、過去と未来が静かに手を繋ぐような時間があって、
それは新婚旅行という人生の節目と、とても相性がいいんです。
どうか、
ふたりが歩く最初の物語が、
優しく、美しく、そして少しだけ魔法のようでありますように。
そしていつか旅が終わり、日常に戻る日が来ても、
石畳を歩いたときの音や、夕暮れの海の匂い、
ホテルの窓から差し込んだ朝の光が、
ふたりの心のどこかでずっと温かく灯り続けますように。
新婚旅行は“未来へのプロローグ”。
その1ページをめくる場所に、ヨーロッパを選んでくれたら嬉しい。


