まだ夜が明けきらない海辺に立つのは、何度目だろう。
国内外で数えきれないほどの初日の出を見てきた僕でも、
犬吠埼の朝だけは、毎年きちんと背筋が伸びる。
吐く息は白く、太平洋からの風は容赦なく頬を刺す。
それでも、人は集まってくる。
理由は単純だ。
——ここは、日本で一番早い朝に出会える場所だから。
旅の取材で全国を巡ってきた経験から言っても、
「初日の出」は場所選びで9割が決まる。
時間、地形、天候、アクセス。
どれか一つでも欠ければ、
感動はあっけなく“ただのイベント”に変わってしまう。
その点、犬吠埼は違う。
太平洋に突き出した断崖、
東を遮るもののない地形、
そして冬でも晴天率の高い気候。
条件が、揃いすぎるほど揃っている。
だからこそ毎年、
「何時に行けばいいのか」
「電車で本当に間に合うのか」
「初日の出号は乗るべきなのか」
そんな不安や疑問が、年末になると一気に検索され始める。
この記事では、
観光パンフレットには載らない“現地のリアル”と、
実際に何度も足を運んでわかった失敗しないための判断軸を、
すべてまとめた。
ベストな到着時間は何時か
電車移動で無理のないルート
初日の出号を選ぶべき人・選ばなくていい人
どこに立てば、この朝が一生の記憶になるのか
初めて犬吠埼を訪れる人にも、
「今年こそは」と本気で考えている人にも。
日本で一番早い朝を、“ちゃんと自分のものにする”ための完全ガイドを、
ここから始めよう。
なぜ犬吠埼の初日の出は「日本一」と呼ばれるのか
「日本で一番早い初日の出」——
そう聞いて、半信半疑になる人は多い。
旅の取材で各地の初日の出を見てきた僕自身、
最初は同じだった。
本当にそこまで違うのだろうか、と。
けれど、地図を一度じっくり眺めてみてほしい。
犬吠埼は、関東平野の先端から太平洋へ向かって、
不自然なほど大きく突き出した岬だ。
東側を遮るものは、何ひとつない。
山も、建物も、人工物の影さえ入らない。
だからここでは、
太陽が「昇る」のではなく、
海からそのまま立ち上がってくる。
朝日を何度も見てきた人ほど、
この違いがはっきりわかる。
余計な輪郭がなく、光だけが、まっすぐ届く。
さらに犬吠埼が特別なのは、
「早さ」だけで語られていない点だ。
太平洋に面したこの一帯は、
冬でも比較的晴天率が高く、
初日の出を“見られる確率”が高いという現実的な強さを持っている。
これは、何度も現地に立ったからこそ断言できる。
条件が揃わなければ、どれほど有名な場所でも、
初日の出はただの「寒い朝」になってしまう。
だから毎年、犬吠埼には人が集まる。
まだ夜が終わらない時間帯から、それでも静かに。
やがて、
海と空の境界がゆっくりとほどけ、
世界の色が一段階、明るくなる。
誰かの小さな「……あ」という声が、
その場の空気をすべて代弁する。
この瞬間を一度でも体験してしまうと、
もう「初日の出をどこで見るか」を、
軽い気持ちでは決められなくなる。
犬吠埼 初日の出の時間・時刻|何時に行けばいい?
この章にたどり着いたあなたは、
きっとこう思っているはずだ。
「結局、何時に行けばいいのか」
「始発で間に合うのか」
「早すぎても意味がないんじゃないか」
全国の初日の出スポットを取材してきた経験から、
まず、ひとつだけはっきり書いておく。
大事なのは「何時に太陽が昇るか」ではない。
「何時に、その場所に立っているか」だ。
犬吠埼の初日の出時刻は、例年6時45分前後。
これは天文データとしてほぼ毎年変わらない。
ただし——
6時45分に到着しても、それはもう「間に合っていない」。
なぜなら、犬吠埼の朝は、
太陽が顔を出すずっと前から始まっているからだ。
実際に現地で何度も見てきた、
夜明け前からの変化は、だいたいこうなる。
- 6:10頃:空が群青に変わり、海の輪郭が浮かぶ
- 6:25頃:東の空にオレンジが滲み始める
- 6:40頃:海と空がはっきりと色を持ち、息をのむ時間が始まる
- 6:45前後:太陽が、水平線から姿を現す
この「色が変わっていく30分間」こそが、
犬吠埼の初日の出の本番だ。

写真を撮る人も、
ただ黙って見つめる人も、
この時間帯に、自然と口数が減る。
だからこそ、僕が毎年すすめている到着時間は明確だ。
おすすめの到着時間は、5時30分〜6時00分。
たった30分の違いで、体験は驚くほど変わる。
早く着けば、立ち位置を選べる。
風を避けられる場所を探す余裕もある。
そして何より、「待つ時間」を楽しめる。
慌ただしく流れの中で見る初日の出と、
静かに朝を迎える初日の出。
どちらが一年の始まりにふさわしいかは、
きっと、もう答えが出ているはずだ。
犬吠埼 初日の出|電車での行き方完全ガイド
この見出しを開いた瞬間、
多くの人が抱えている不安は、たぶん同じだ。
「元旦の早朝に、本当に電車で行けるのか」
「途中で詰まって、間に合わないんじゃないか」
旅の取材で各地の年越し・元旦移動を何度も経験してきたが、
まず結論からはっきり書いておく。
東京方面から犬吠埼までの流れ(電車)
東京・千葉方面
↓ JR総武本線(快速/各駅)
銚子駅
↓ 銚子電気鉄道(ローカル線)
犬吠駅
↓ 徒歩 約10分
犬吠埼(初日の出スポット)
犬吠埼の初日の出は、電車だけで行ける。
しかも、想像しているよりずっと現実的だ。
東京方面からの場合、基本の流れはシンプルだ。
総武本線で銚子まで行き、
そこからローカル線に乗り換える。
乗り換えは1回だけ。
大都市の複雑な移動に慣れている人ほど、拍子抜けする。
ただし、ここでひとつ重要な注意点がある。
元旦の朝は、いつものダイヤ感覚が通用しない。
始発時刻が変わったり、臨時便が出たりと、
年によって状況は微妙に異なる。
だからこそ、出発前には必ず
鉄道会社の公式情報を直前に確認してほしい。
これは「念のため」ではなく、
失敗しないための最低条件だ。
銚子駅から最寄り駅まではローカル線、
そこから岬までは徒歩で10分ほど。
道はわかりやすく、街灯もある。
ただし、海風は想像以上に強い。
手袋とフードだけは、忘れないでほしい。
それだけで、元旦の朝が「修行」から「旅」に変わる。
犬吠初日の出号で迎える、日本でいちばん早い朝
――レールの先に、光が生まれる瞬間を追いかけて
元日の朝、まだ夜の名残が残るホームに立つと、吐く息が白く浮かんだ。
僕が向かうのは、千葉県・銚子。
目的はただひとつ――、山頂・離島を除いて日本で最も早く初日の出が
見られる場所へ向かう特別列車、犬吠初日の出号だ。
静まり返った車内、ゆっくりと走り出す列車。
その先に待っているのは、一年の始まりを告げる“光の儀式”だった。

犬吠初日の出号とは?|一年に一度だけ走る特別列車
犬吠初日の出号は、元日の未明に運行される臨時列車。
主に首都圏方面から銚子・犬吠エリアへ直行し、初日の出鑑賞を目的とした“体験型の列車旅”だ。
運行を担うのは JR東日本。
例年、全車指定席での運行となり、座って快適に移動できるのが大きな魅力。
車内には、初旅ならではの高揚感と、まだ眠りきらない静けさが同居している。
「できれば、少しでも楽に行きたい」そう思うのは、ごく自然なことだ。
特に、初日の出が初めての人ほど、移動の不安はできるだけ減らしたいはず。
初日の出号は、
そんな気持ちに応えるために運行される、元旦早朝の臨時列車だ。
■臨時特急「犬吠初日の出号」
・運転日:2026年1月1日(木・祝)
・特急「犬吠初日の出1号」高尾駅 1:30発 ⇒ 銚子駅 4:08着
⇒停車駅:高尾駅、八王子駅、立川駅、新宿駅、錦糸町駅、船橋駅、千葉駅、成田駅、銚子駅・特急「犬吠初日の出3号」大宮駅 2:15発 ⇒ 銚子駅 5:05着
⇒停車駅:大宮駅、浦和駅、新宿駅、錦糸町駅、船橋駅、千葉駅、成田駅、銚子駅・使用車両:E257系9両編成(全車指定席)で運転
JREメディアより出典
銚子駅から銚子電鉄に乗換えて犬吠駅まで行く。
乗り換えが少なく、「移動そのもの」に気を取られず、初日の出に集中できる。
経験上、この列車が向いているのは、こんな人だ。
- 新年を“特別な体験”で始めたい人
- 写真や風景を心に刻みたい人
- 一人で静かに、自分と向き合う時間が欲しい人
- カップル・家族で「記憶に残る元日」を過ごしたい人
一方で、
夜明け前の駅や、ローカル線の静けさも含めて
「旅」だと感じる人には、少し物足りないかもしれない。
だから、どちらが正解という話ではない。
僕自身、年によって選び方を変えている。
ただひとつ、はっきり言える結論がある。
「ちゃんと初日の出を見たい」なら、初日の出号は十分に“アリ”だ。
元旦の朝くらい、
いちばん優しい選択をしてもいい。
犬吠初日の出号は、ただの移動手段じゃない。
それは――一年のプロローグを、五感で読むための列車だ。
レールの先に待つ光。その光を見た瞬間、きっと思う。
犬吠埼 初日の出スポットおすすめ3選
列車が到着するのは 犬吠駅ここから灯台までは徒歩圏内。
まだ太陽が昇る前、懐中電灯や街灯を頼りに、海の気配を感じながら歩く。
潮の匂い、波の音、冷たい風。
五感が一気に研ぎ澄まされ、「生きている」という実感が身体に満ちてくる。
初日の出は、「来た場所」で決まるものではない。
どこに立つかで、見える朝はまったく変わる。
何度も犬吠埼に足を運び、
立つ場所を変えながら朝を迎えてきて、
はっきりわかったことがある。
この岬には、
“正解のスポット”はひとつしかないわけではない。
大切なのは、
「何を一番大事にしたいか」を決めることだ。
王道で迎えたいなら、灯台周辺。
白亜の灯台と、どこまでも続く太平洋。
ここで迎える初日の出は、単なる「日の出」ではなく、一年の希望を象徴する光に近い。
水平線がわずかに朱に染まり、やがて太陽が顔を出す瞬間。
周囲にいた人々が、一斉に言葉を失う――そんな静寂が、この場所にはある。
犬吠埼らしさ、日本一らしさ、写真に残したときの完成度。
そのすべてが揃っている。
太平洋と断崖、そして灯台のシルエット。
ただし、人は多い。
立ち位置は早い者勝ちになる。
それでも——「ここで見た」という実感を、
いちばん強く残してくれる場所だ。
写真や落ち着き重視なら、少し離れた公園エリア。
視界が広く、足元も安定している。
三脚を立てる余裕もあり、家族連れでも安心して朝を待てる。
灯台ほどの迫力はないが、空と海の色の変化を、ゆっくり味わえる。
「作品として残したい人」には、ここがいちばん向いている。
人混みを避けたいなら、さらに離れた遊歩道。
驚くほど人が減り、聞こえるのは、波の音だけになる。
足場は少し荒い。
風も強い。
写真向きではない。
それでも、
この場所で迎えた朝は、いちばん記憶に残った。
誰にも邪魔されず、
自分だけの元旦を迎えたい人には、
これ以上ない選択肢だ。
どこを選んでも、朝日は同じ太陽だ。
でも、
その朝が「どんな一年の始まりになるか」は、立つ場所で変わる。
初日の出の瞬間|言葉を失う、という体験
そして、その瞬間は訪れる。水平線から、ゆっくり、確実に――光が生まれる。
歓声も拍手もない。ただ、人々が静かに、太陽を見つめている。
ああ、今年もちゃんと始まったんだ。
そう思えた、それだけで胸がいっぱいになった。
寒さ・服装・持ち物|後悔しない準備
ここだけは、少し強めに書かせてほしい。
元旦の犬吠埼は、想像している以上に寒い。
全国の海沿いで初日の出を見てきたが、
体感温度という意味では、犬吠埼はかなり厳しい部類に入る。
理由ははっきりしている。
太平洋から吹き付ける風を、遮るものがほとんどないからだ。
気温の数字だけを見ると、
「大したことない」と感じるかもしれない。
でも現地に立つと、その認識は一瞬で変わる。
体感は、表示されている気温より確実に低い。
だから服装は、
「少し厚着かな?」くらいで、ちょうどいい。
ダウンや厚手のコート、
手袋とニット帽は必須。
首元を守れるかどうかで、耐久力が大きく変わる。
そして、実際に何度も助けられてきたのが、
貼るカイロだ。
背中やお腹に貼るだけで、
寒さに耐える時間が、
「我慢」から「待つ時間」に変わる。
もうひとつ、強くすすめたいのが、
温かい飲み物を入れた魔法瓶。
夜明け前の暗闇で、
温かいものを一口飲むだけで、
体だけでなく、気持ちまで落ち着く。
初日の出は、
太陽が昇る瞬間だけを切り取ったイベントじゃない。
寒さの中で待った時間も含めて、ひとつの体験だ。
準備を怠らなければ、
その時間は「後悔」ではなく、
きっと「ご褒美」に変わる。
前泊という選択|初日の出×ホテル
初日の出を犬吠埼で迎えると決めたとき、
多くの人が一度は迷う。
「前泊するほどの価値があるだろうか」
「日帰りでも十分じゃないか」
何度もこの朝を経験してきた立場から言えば、
前泊するかどうかで、元旦の質は大きく変わる。
前泊を選ぶと、
目覚ましに追われない。
暗闇を急がない。
そして、朝を「待つ」ことができる。
この「待つ」という時間が、
犬吠埼の初日の出では、想像以上に大きな意味を持つ。
慌ただしく移動し、
流れの中で太陽を見るのと、
静かに夜明けを迎えるのとでは、
心に残るものがまったく違う。
さらに、前泊の最大の特権がある。
初日の出のあと、すぐ温泉に入れること。
冷え切った体が、
湯の温かさでゆっくりほどけていく。
外はまだ朝の空気なのに、
体の芯だけが、先に春を迎える。
正直に言えば、
これを一度味わってしまうと、
元旦を「日帰り」で済ませる気には戻れない。
贅沢をしている感覚はない。
ただ、一年の始まりに、余白を与えているだけだ。
もし少しでも迷っているなら、
前泊という選択肢は、
その迷いごと、肯定してくれる。
初日の出を見たあと、どう過ごす?
太陽が昇った瞬間、
周囲から小さな拍手や安堵の空気が広がる。
多くの人は、そこで一息ついて、
「さて、帰ろうか」と動き始める。
でも、少しだけ立ち止まってほしい。
犬吠埼の初日の出は、
太陽が昇ったあとからが、実はいい。
夜明け前とは違う、
やわらかな光に包まれた海。
同じ場所なのに、景色の表情が一変する。
まずおすすめしたいのは、
そのまま少し、岬を歩くことだ。
朝日に照らされた遊歩道は、
驚くほど静かで、
ついさっきまでの混雑が嘘のように消えていく。

写真を撮るなら、この時間帯がいちばんいい。
人も少なく、光もやさしい。
もし前泊しているなら、
次に向かう先は、迷わず温泉だ。
冷え切った体が、
湯の中でゆっくりほどけていく感覚は、
初日の出とセットで完成する体験だと思っている。
体が温まったら、
今度は「日常」を取り戻しに行こう。
港町らしい朝ごはん、
湯気の立つ味噌汁、
静かな食堂のテレビから流れる正月番組。
特別な景色のあとに、
こうした何気ない時間が続くと、
旅はきちんと記憶に定着する。
初日の出は、
ただ一瞬の光を追いかける行事じゃない。
その前と、そのあとをどう過ごすかで、
一年の始まりの手触りが変わる。
犬吠埼で迎えた朝は、
帰り道まで含めて、
きっとあなたの元旦を、少しだけ特別にしてくれる。
よくある質問(FAQ)
ここまで読み進めて、
犬吠埼の初日の出が、少し現実的な旅として見えてきたかもしれない。
それでも、まだ小さな不安や疑問が残っているはずだ。
天気が悪かったらどうなるのか。
一人でも大丈夫なのか。
本当に寒さに耐えられるのか。
実際、現地でよく聞かれるのは、
パンフレットや時刻表には載らない、
こうした細かな問いばかりだった。
ここからは、
何度も犬吠埼の朝に立ってきた経験をもとに、
よくある質問に、ひとつずつ答えていく。
読み終えるころには、
「行けるかどうか」ではなく、
「どう迎えるか」が見えてくるはずだ。
Q. 曇りや雨でも、犬吠埼で初日の出は見られますか?
雲が厚い場合、太陽そのものは見えないことがあります。
ただし、完全に無意味になるわけではありません。
実際、雲越しに空が明るくなっていく「夜明けの変化」は体験できます。
何度か現地で見てきましたが、
海と空の色がゆっくり変わる時間には、独特の静けさがあります。
「太陽を見ること」だけに期待を絞りすぎないことが、
満足度を下げないコツです。
Q. 犬吠埼の初日の出は、子ども連れでも大丈夫ですか?
問題ありません。
ただし、場所選びと防寒対策が重要です。
足元が広く、混雑を避けやすい公園エリアは、
子ども連れには特に向いています。
また、待ち時間が長くなるため、
防寒と温かい飲み物は必須です。
Q. 一人で行っても浮きませんか?
まったく浮きません。
むしろ、一人で来ている人も多いです。
犬吠埼の初日の出は、
騒いだり盛り上がったりする雰囲気ではなく、
静かに待つ人がほとんど。
一人だからこそ、
朝の空気や波音に集中できる時間になります。
Q. 写真はスマホでもきれいに撮れますか?
はい、スマホでも十分に撮れます。
特におすすめなのは、
太陽が出る瞬間よりも、その少し前。
空と海のグラデーションが出る時間帯は、
スマホでも色がきれいに写りやすいです。
手袋をしたまま操作できるよう、
スマホ対応手袋があると便利です。
Q. どれくらい混雑しますか?
元旦の犬吠埼は、
関東圏でも有数の初日の出スポットだけあり、
それなりに人は集まります。
ただし、
早めに到着すれば場所は選べますし、
少し離れるだけで人が減るエリアもあります。
混雑が心配な方は、
前泊や初日の出号の利用を検討すると安心です。
Q. 防寒対策は、どこまで必要ですか?
「これくらいで大丈夫だろう」という装備は、
だいたい足りません。
海風が強く、体感温度は想像以上に下がります。
ダウン、手袋、ニット帽、貼るカイロは最低限と考えてください。
準備をしっかりすれば、
寒さは「苦行」ではなく、朝を待つための背景になります。
まとめ|この朝を知ってしまったら
初日の出は、
ただ一年の始まりを告げる行事だと思っていた。
早起きして、寒さに耐えて、
太陽を見たら、それで終わり。
でも、犬吠埼で迎えた朝は違った。
まだ暗いうちに海へ向かい、
夜がほどけていくのを待ち、
最初の光を受け取る。
その一連の時間すべてが、
ひとつの体験として、静かに心に残る。
「何時に行くか」
「どこに立つか」
「どうやって行くか」
それらを少しだけ丁寧に選ぶことで、
初日の出は、ただのイベントではなく、
一年の始まりを、自分の手で迎える行為になる。
もし来年の元旦、
いつもと違う始まり方をしてみたいと思ったら。
日本で一番早い朝は、
きっと、そのきっかけになってくれる。
犬吠埼の朝は、
派手でも、賑やかでもない。
それでも、
あとから何度も思い返してしまう静けさがある。
この朝を知ってしまったら、
もう元旦を、同じようには迎えられない。
そんな記憶がひとつ増えるだけで、
一年の始まりは、十分に意味を持つ。
※運行情報・ダイヤ・予約方法は年によって異なります。最新情報はJR東日本公式サイト等で必ずご確認ください。


