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初詣も街歩きも─ 人混み回避|お正月の東京観光 完全プラン &穴場スポット

旅行記
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元旦の東京は、もっと騒がしい場所だと思っていた。
初詣の長蛇の列、身動きの取れない駅、どこへ行っても人、人、人。
そんなイメージを、僕自身も長いあいだ疑っていなかった。

けれど、ある年の正月。
取材を兼ねて、始発に近い電車で都心へ向かったとき、
その思い込みは、あっさり裏切られた。

駅のホームは静かで、街はまだ寝息を立てているようだった。
人はいる。でも、急いでいない。
足音と風の音が、やけにくっきりと耳に残った。

その瞬間、はっきりと分かった。
正月の東京は「混む街」なのではなく、「混む時間と場所が極端な街」なのだ。

僕はこれまで、国内外を旅しながら、
「人が集まる瞬間」と「人が引いたあとの風景」を見比べる取材を続けてきた。
正月の東京ほど、その差がはっきり現れる場所は、実は多くない。

初詣も、街歩きも、観光も。
選び方さえ間違えなければ、正月の東京は驚くほど穏やかで、歩きやすい。
むしろ、一年の始まりにこそ味わいたい静けさが、確かに残っている。

この記事では、
実際に正月の東京を歩き、取材し、体感してきた視点をもとに、
初詣と街歩きを無理なく楽しむための「完全プラン」をまとめた。

人混みを避ける時間帯の考え方。
王道と穴場の使い分け。
疲れない動線と、記憶に残る歩き方。

「正月の東京は大変そうだから」と諦める前に、
一度だけ、選び方を変えてみてほしい。
東京は、その静けさを選んだ人にだけ、少し優しい顔を見せてくれる。

  1. お正月の東京観光は「時間」と「場所」で9割決まる
    1. 三が日の人の流れと、混雑が生まれる理由
    2. 早朝・夕方が“静かな東京”になる時間帯
    3. 元旦・2日・3日のおすすめの使い分け方
  2. それでも一度は行きたい、王道初詣スポットの現実
    1. 明治神宮|圧倒的スケールと“覚悟”の初詣
    2. 浅草寺|正月情緒は随一、混雑も随一
    3. 神田明神|都心型初詣の代表格
  3. 人混みを避けたい人へ。静かに祈れる“穴場初詣”
    1. 芝大神宮|短時間でも満足度が高い初詣
    2. 乃木神社|一人で行きたい静かな祈り
    3. 小網神社|短く、深く、印象に残る
    4. 東京大神宮|縁結びと穏やかな時間
  4. 初詣のあとは街へ。お正月でも歩ける東京街歩き
  5. モデルコース|混まない“お正月東京”1日プラン
  6. モデルコース実例|(混まない正月の東京)
    1. このコースが向いている人
    2. タイムスケジュール(ざっくり)
  7. 下町で早めランチ|正月の昼は「時間」がいちばんの味方
    1. 下町ランチの選び方(失敗しない基準)
  8. 葛西臨海公園へ|午後は「広さ」が混雑を消してくれる
    1. 葛西臨海公園の歩き方(おすすめ)
  9. 早めに帰る|正月の東京は「名残を残した人」が勝つ
    1. 早めに帰るメリット
  10. このコースのまとめ|混まない正月は、選び方で作れる
  11. よくある質問(FAQ)|お正月の東京観光・初詣の疑問
    1. Q:元旦の東京はどの時間帯が一番空いていますか?
    2. Q:三が日のうち、観光におすすめの日はいつですか?
    3. Q:王道の神社(明治神宮・浅草寺)に行くなら混雑回避は可能?
    4. Q:穴場の初詣スポットは、どんな人に向いていますか?
    5. Q:子連れでも楽しめますか?
    6. Q:雨の日の代替プランはありますか?
    7. Q:正月に食事できる場所は見つかりますか?
  12. 東京の正月は、静けさを選んだ人に微笑む

お正月の東京観光は「時間」と「場所」で9割決まる

正月の東京観光がうまくいくかどうかは、
実は「どこへ行くか」よりも前に、いつ動き、どんな場所を選ぶかで、ほぼ決まってしまう。

これは感覚の話ではない。
これまで何度も正月の東京を歩き、取材し、同じ場所を時間帯だけ変えて見てきた結果、
はっきりと言える結論だ。

多くの人が一斉に動き出すのは、だいたい午前10時前後。
そこから昼にかけて、主要駅や有名スポットは、
まるでスイッチが入ったかのように人で膨れ上がる。

けれど、その少し前。
街が完全に目覚める前の時間帯や、
人が集まりにくい“規模と性格”の場所を選ぶだけで、
同じ東京が驚くほど歩きやすく、優しくなる。

逆に言えば、
正月の東京で疲れてしまう人の多くは、「行き先」ではなく「タイミング」を間違えている。

ここから先は、
正月の東京を「修行」にしないための、時間と場所の考え方を、
実体験をもとに、できるだけ具体的に紐解いていく。

三が日の人の流れと、混雑が生まれる理由

正月の人混みは、必ずしも「人気」だけで生まれるわけではない。
むしろ強く働いているのは、「ここに行っておけば間違いない」という安心感だ。

テレビで何度も見たことがある場所。
ガイドブックの最初に載っている神社。
「正月といえばここ」と、誰もが一度は思い浮かべる名前。

三が日になると、人の動きは驚くほど似通ってくる。
同じ時間帯に、同じ駅で降り、同じ方向へ歩き出す。
その結果、特定の場所にだけ人が集中し、
「正月の東京はどこも混んでいる」という印象が出来上がる。

でも、実際に歩いてみると分かる。
東京は、本来“点”ではなく“面”で広がる街だ。

一駅ずらす。
有名すぎない神社を選ぶ。
規模を一段落とす。

それだけで、
さっきまで身動きが取れなかった正月とは、
まるで別の時間が流れ始める。

混雑を生む正体を知ると、
正月の東京は「避けるもの」ではなく、
選び直せる街だということに気づく。

早朝・夕方が“静かな東京”になる時間帯

僕がいちばん強くすすめたいのは、早朝だ。
始発から8時台までの東京は、正月に限って言えば、ほとんど別の街になる。

これまで何度も、同じ神社、同じ通りを、時間帯だけ変えて歩いてきた。
その中で、体感の差がいちばん大きかったのが、この時間帯だ。

参拝者はいる。
でも、列は伸びない。
人は多くても、誰も急いでいない。

足音がばらけ、会話が控えめになり、
街全体に「待つことを前提にしない空気」が流れている。
この余白こそが、正月の東京を歩きやすくしてくれる。

もう一つの狙い目が、夕方以降だ。
昼のピークを越え、「今日はここまでにしようか」という気配が街に広がると、
人の流れは一気にほどけていく。

同じ景色でも、朝と夕方はまったく違う表情を見せる。
正月の東京は、時間をずらした人にだけ静けさを返してくれる街なのだ。

元旦・2日・3日のおすすめの使い分け方

正月の東京を無理なく楽しむコツは、
三が日を「全部使い切ろう」としないことだ。

僕自身、取材や旅で何度も三が日の東京を歩いてきたが、
満足度が高かった年ほど、動き方はシンプルだった。

元旦は、早朝だけ動く。
街が本格的に目覚める前に初詣を済ませ、
昼前には一度、日常へ引き返す。

2日は、分散型の街を歩く。
下町や公園など、人の流れが面に広がる場所を選ぶと、
正月の東京は驚くほど歩きやすくなる。

3日は、夕方から軽く出かける。
昼のピークが過ぎ、街の空気がほどけたころ、
短時間だけ外に出るくらいが、ちょうどいい。

三が日すべてを全力で使う必要はない。
むしろ、一日くらい「何もしない東京」を挟んだほうが、
不思議と、旅の記憶はくっきり残る。

正月の東京は、走り切る街ではない。
呼吸のリズムを合わせた人に、いちばん優しくなる。

それでも一度は行きたい、王道初詣スポットの現実

正直に言えば、
「人混みを避けたい」という条件だけで考えるなら、
王道の初詣スポットは最適解ではない。

それでも毎年、多くの人が同じ場所へ向かう。
そこには、「正月といえばここ」という象徴的な体験が、確かに存在するからだ。

僕自身、取材でもプライベートでも、
何度となく王道と呼ばれる神社を正月に訪れてきた。
そのうえで思うのは、
大切なのは、行くか・行かないかではなく、どう向き合うかということだ。

期待値を上げすぎない。
滞在時間を欲張らない。
「正月の象徴に触れる」くらいの距離感で向き合う。

そう割り切れたとき、王道スポットは
人混み以上のものを、ちゃんと返してくれる。

明治神宮|圧倒的スケールと“覚悟”の初詣

都心に、これほどの杜が残っていること自体が、まず特別だ。
明治神宮の参道を歩くと、
さっきまでの東京の気配が、少しずつ遠ざかっていく。

人は多い。
それでも、空気は澄んでいる。
深い緑と広い空間が、人の密度を一時的に忘れさせてくれる。

ただし、この体験を気持ちよく受け取るには条件がある。
行くなら、早朝一択。

「初日の出」とともに参拝することだ。

始発から7時台までなら、
「並ぶ」というより「流れる」感覚に近い参拝ができる。
昼以降に向かう場合は、
快適さではなく、象徴性を味わう時間だと割り切る覚悟が必要だ。

明治神宮は、
正月の東京を“効率よく回る場所”ではない。
正月という時間そのものを体感する場所だと思っている。

浅草寺|正月情緒は随一、混雑も随一

雷門の赤、仲見世に立ちのぼる湯気、屋台から漂う甘い匂い。
浅草寺の正月は、「正月」という言葉を、そのまま景色にしたような場所だ。

取材でも何度も足を運んできたが、
正月の浅草ほど、人の密度と高揚感が一致する場所は、東京でもそう多くない。

ただし、その分だけ混雑は激しい。
特に昼前後は、歩くというより「流される」感覚に近くなる。

だから僕は、正月の浅草寺をこう捉えている。
参拝は、別の神社で済ませる。
浅草では、正月の空気そのものを味わう。

写真を撮る。
甘酒を飲む。
人の波を少し離れた場所から眺める。

それくらいの距離感で向き合うと、
浅草寺は「混雑」ではなく、
記憶に残る正月のワンシーンとして、ちゃんと心に残る。

神田明神|都心型初詣の代表格

神田明神は、明治神宮や浅草寺ほどの規模ではない。
けれど正月の三が日は、しっかりと人が集まる。

オフィス街に近く、
仕事始めの祈願や商売繁盛を願う参拝者が多いのが特徴だ。
スーツ姿の人が混じる光景は、いかにも“都心の正月”らしい。

実際に歩いてみると、
ここは王道と穴場の中間に位置する神社だと感じる。

時間帯を選べば、
明治神宮ほどの覚悟は要らず、
かといって静かすぎることもない。

「正月らしさも、動きやすさも、どちらも捨てたくない」
そんな人にとって、神田明神は現実的で、ちょうどいい選択肢になる。

人混みを避けたい人へ。静かに祈れる“穴場初詣”

有名神社から、ほんの数駅。
同じ都心にいるはずなのに、
「本当に正月?」と拍子抜けするほど静かな時間が残っている。

王道の初詣を何度も経験するうちに、
僕の中で、初詣に対する考え方は少しずつ変わっていった。

初詣は、願い事を人混みの中で押し出す時間ではない。
一年の始まりに、気持ちを整え、立ち位置を確かめる時間だ。
そう思うようになってから、自然と足が向く場所が変わった。

ここから紹介するのは、
正月の東京でも、無理をせず、短時間で、
「来てよかった」と思える初詣ができる場所だ。

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芝大神宮|短時間でも満足度が高い初詣

芝大神宮の正月は、不思議と慌ただしさがない。
参拝者はいる。
それでも、誰も急いでいない。

列は自然に流れ、
境内には、押し合うような空気がない。
一人ひとりが、それぞれの正月を過ごしている。

取材で何度も正月の神社を歩いてきたが、
「短時間で、ここまで満たされる初詣」は、実はそう多くない。

正月の東京で、この落ち着き。
この余白こそが、芝大神宮を“穴場”たらしめている理由だと思っている。

乃木神社|一人で行きたい静かな祈り

鳥居をくぐった瞬間、
さっきまで視界にあった高層ビルの気配が、すっと遠ざかる。

正月の雑音から、ほんの一歩だけ距離を取れる。
乃木神社は、そんな感覚を自然にくれる場所だ。

取材で何度も正月の神社を巡ってきたが、
「一人で行くことが、いちばんしっくりくる初詣」は意外と少ない。
その数少ない例のひとつが、ここだと思っている。

願い事を考えながら歩き、
深呼吸してから手を合わせる。
その一連の流れが、無理なく成立する。

誰かと来る正月もいい。
でも、静かに一年の始まりと向き合いたいなら、
乃木神社は、とても正直な選択だ。

小網神社|短く、深く、印象に残る

小網神社の参拝は、長くはない。
並ぶ時間も、境内にいる時間も、決して長くない。

それでも、なぜか記憶に残る。
正月の東京を歩いていると、そんな場所がいくつかあるが、
ここはその代表格だ。

長く並ばず、
さっと手を合わせ、
静かに街へ戻る。

この潔さが、正月の東京にはちょうどいい。
詰め込みすぎない参拝は、気持ちの余白を残してくれる。

「しっかり祈った」という感覚は、
滞在時間の長さとは比例しない。
小網神社は、それを実感させてくれる場所だ。

東京大神宮|縁結びと穏やかな時間

縁結びで知られる東京大神宮は、
正月になると混雑するイメージを持たれがちだ。

けれど、早朝の境内に立つと、
その印象はいい意味で裏切られる。
人はいるが、空気は穏やかで、流れは緩やかだ。

参拝者同士の距離が保たれ、
誰もが自分のペースを崩していない。
正月の東京では、実はとても貴重な状態だ。

カップルでも、一人でも、
「周囲に急かされない初詣」をしたい人にとって、
東京大神宮は現実的で、安心できる選択肢になる。

初詣のあとは街へ。お正月でも歩ける東京街歩き

正月の東京を歩いていると、はっきりと分かれていく。
人が吸い寄せられるように集まる街と、
人が自然に流れていく街。

お正月に歩くなら、選びたいのは後者だ。
そこでは、人の多さがストレスにならず、
歩く速度も、立ち止まる理由も、自分で決められる。

これまで何度も正月の東京を歩いてきたが、
歩きやすさを決めているのは、観光地かどうかではない。
「広さ」と「生活感」が、きちんと残っているかだ。

谷中や根津のような下町。
昭和記念公園や葛西臨海公園のように、視界がひらける場所。
こうしたエリアでは、人の動きが一点に集中しない。

歩いているうちに、
目的地を探す気持ちが薄れ、
風や音、街の温度に意識が向き始める。

歩く理由が「観光」から「感覚」に変わるとき、
その街は、ただの行き先ではなく、
記憶として残る旅の一部になる。

モデルコース|混まない“お正月東京”1日プラン

正月の東京を一日で楽しもうとすると、
つい「あれも、これも」と予定を詰め込みたくなる。
けれど、満足度が高かった年を振り返ると、
動き方はいつも、驚くほどシンプルだった。

早朝に初詣を済ませる。
人が動き出す前に、いちばん大切な予定を終わらせる。
それだけで、その日の主導権は自分のものになる。

昼は、ずらす。
時間を前後に外すだけで、
食事も移動も、正月とは思えないほど楽になる。

午後は、自然か、景色を選ぶ。
広さに身を委ねるか、視界を上に開くか。
正月の東京は、この二択でほとんど迷わない。

取材や旅で何度も正月の東京を歩いてきて、
はっきり言えることがある。
詰め込まない一日ほど、記憶に残る。

すべてを見切らなくていい。
少し名残を残して終わる。
それが、正月の東京を「また来たい街」に変えてくれる。

お正月の東京観光は、少し調べるだけで不安が増えてしまう。
「元旦って電車は動いている?」「どこも混んでいそう…」「子ども連れでも大丈夫?」
頭に浮かぶ疑問は、人それぞれだ。

ここでは、実際によく聞かれる質問を中心に、
正月の東京を“無理なく楽しむための答え”をまとめた。
出かける前の不安を、ここでそっと置いていってほしい。

モデルコース実例|(混まない正月の東京)

下町で早めランチ → 葛西臨海公園 → 早めに帰る

正月の東京でいちばん贅沢なのは、実は「全部回る」ことじゃない。
混まない時間を選び、気持ちよく終わることだと思う。

ここでは、僕が実際におすすめしたい“現実的で疲れない”一日を、
下町で早めランチ → 葛西臨海公園 → 早めに帰るという流れでまとめる。
派手さより、余白。
正月の東京を好きになるためのコースだ。


このコースが向いている人

  • 人混みが苦手で、正月は静かに過ごしたい
  • 午前中に街歩きして、午後は自然で整えたい
  • 子連れ・家族旅でも、無理なく動けるプランがいい
  • 夕方の混雑や帰宅ラッシュを避けて、早めに帰りたい

タイムスケジュール(ざっくり)

  • 9:00 下町をゆるく街歩き(谷中・根津など)
  • 11:15 下町で早めランチ(ピーク回避)
  • 12:30 移動(葛西臨海公園へ)
  • 13:15 葛西臨海公園で散策(海と空で深呼吸)
  • 15:30 カフェ or ベンチで休憩
  • 16:30 早めに帰路へ(混雑が育つ前に撤退)

下町で早めランチ|正月の昼は「時間」がいちばんの味方

正月のランチで失敗する人は多い。
原因は単純で、12時ちょうどに、観光の中心で食べようとするからだ。

このコースでは、あえて11時台に昼食を取る。
店選びのコツは「名店」より「落ち着ける店」。
午後の散策に響かないよう、重すぎないメニューが理想だ。

下町ランチの選び方(失敗しない基準)

  • 11:00〜11:30に入店できる店を選ぶ
  • 観光導線のど真ん中より、一本奥の通り
  • 食後に歩くので、腹八分で止められる内容(定食・カフェごはんなど)

この「時間のずらし」だけで、正月の東京は一気に優しくなる。
昼が“耐える時間”から、整える時間に変わるからだ。


葛西臨海公園へ|午後は「広さ」が混雑を消してくれる

下町の街歩きは、気づかないうちに足に来る。
だから午後は、視界がひらける場所へ移動するのが正月向きだ。

葛西臨海公園は、まさにその条件を満たしている。
ここは人がゼロになるわけではない。
でも、公園が広い。空が広い。海が近い。
だから人の密度が気になりにくく、心が散らからない。

葛西臨海公園の歩き方(おすすめ)

  • まずは海の方向へ歩き、風の冷たさで頭をリセットする
  • 写真を撮るなら、午後の澄んだ光の時間帯が狙い目
  • 疲れたら、無理に歩き続けず、ベンチで“何もしない”を挟む

正月の東京でいちばんのごちそうは、
派手なイベントではなく、息が深く吸える場所かもしれない。


早めに帰る|正月の東京は「名残を残した人」が勝つ

このコースの最後は、あえて早めに帰る
「まだどこか行けるかも」と思うくらいで切り上げるのが、いちばん上手い終わり方だ。

夕方に近づくほど、街は再び人で膨らみ、
帰宅の動線も重くなっていく。
だから、混雑が育つ前に帰る。
それは“逃げ”ではなく、旅を気持ちよく閉じる技術だ。

早めに帰るメリット

  • 帰りの電車が比較的楽で、疲れが残りにくい
  • 家に着いた後も余裕があり、正月の夜がゆったり過ごせる
  • 「もう少し歩きたかった」という名残が、次の旅心になる

正月の東京は、走り切る街じゃない。
呼吸のリズムを合わせた人に、いちばん優しくなる。

このコースのまとめ|混まない正月は、選び方で作れる

下町で早めに食べ、
葛西臨海公園で空と海にほどけ、
混雑が育つ前に、さっと帰る。

それだけで、正月の東京は「大変だった」ではなく、
「気持ちよかった」という記憶に変わる。

今年の正月は、ぜひ一度、
混まない東京を旅してみてほしい。
きっと、いつもの東京が、少しだけ好きになる。

よくある質問(FAQ)|お正月の東京観光・初詣の疑問

お正月の東京観光を考え始めると、
行き先よりも先に、不安や疑問が頭に浮かんでくる人は多い。

「元旦って、電車は本当に動いている?」
「どこへ行っても混んでいそうで、結局疲れるんじゃないか」
「子ども連れでも、落ち着いて過ごせる場所はある?」
——取材や読者の声を通して、何度も耳にしてきた質問だ。

正月の東京は、情報が多いわりに、
“実際にどうだったか”という体験談が意外と少ない。
だからこそ、不安だけが先行してしまう。

僕自身、正月の東京を何度も歩き、
混雑に巻き込まれた年もあれば、
驚くほど静かな時間を過ごせた年もあった。

その差を分けていたのは、特別な裏技ではない。
時間帯の選び方。
場所との距離感。
そして「無理をしない」と決めること。

このFAQでは、
これまでに実際によく聞かれた疑問を中心に、
正月の東京を“失敗しないための考え方”をまとめている。

すべてを完璧に計画する必要はない。
ただ、出かける前に知っておくだけで、
正月の東京は、ぐっと歩きやすくなる。

読み進めながら、
自分の旅に当てはまりそうな答えだけを、
そっと持ち帰ってほしい。

Q:元旦の東京はどの時間帯が一番空いていますか?

A. 体感的にいちばん穏やかなのは、やはり早朝(始発〜8時台)です。正月の東京は「人がいない」というより、「人が同時に動いていない」状態が快適さを生みます。この時間帯は参拝者こそいますが、列の伸び方が緩やかで、街全体に急かされる空気がありません。
逆に、10時半〜15時頃は人の動きが一気に重なり、主要駅や有名スポットはピークを迎えます。同じ場所でも時間帯が違うだけで体感は別物になるので、元旦は“どこへ行くか”より“いつ行くか”を最優先で考えるのがおすすめです。

Q:三が日のうち、観光におすすめの日はいつですか?

A. 日程に余裕があるなら、1月2日か3日の午前中がもっとも動きやすいことが多いです。元旦ほどの集中が起きにくく、それでいて正月らしい空気はまだ街に残っています。
個人的には、元旦は「早朝だけ動く日」、2日は街歩き、3日は夕方から軽く出かける、という使い分けがいちばん満足度が高く感じられました。三が日すべてをフル稼働させる必要はありません。

Q:王道の神社(明治神宮・浅草寺)に行くなら混雑回避は可能?

A. 正直に言うと、完全な回避は難しいです。ただし、「混雑に飲み込まれない行き方」はあります。ポイントは、①早朝に参拝だけ済ませる、②滞在時間をあらかじめ短く決める、③写真は帰り道で撮る、この3つ。
王道神社は「快適さ」を求める場所ではなく、「正月の象徴に触れる場所」と割り切ると、体験としての満足度が上がります。

Q:穴場の初詣スポットは、どんな人に向いていますか?

A. 人混みが苦手な人、短時間で参拝を済ませたい人、一人旅や少人数旅の人に特に向いています。また、「願い事を落ち着いて考えたい」「正月は静かに始めたい」というタイプの方にも相性がいいです。
一方で、屋台や賑わいを含めて“お祭り感”を味わいたい場合は、王道スポットのほうが満足しやすいでしょう。どちらが正解というより、目的に合わせて選ぶことが大切です。

Q:子連れでも楽しめますか?

A. 楽しめます。ポイントは、「広さ」と「分散」です。中小規模の神社と、大きな公園や庭園を組み合わせると、子どもが多少動き回っても気になりにくく、親も気持ちがラクになります。
正月は「きっちり観光」よりも「気持ちよく過ごす」ことを優先したほうが、家族全員の満足度が上がると感じています。

Q:雨の日の代替プランはありますか?

A. あります。駅直結の商業施設、展望施設、2日以降であれば美術館や博物館など、屋内で完結できる場所をいくつか想定しておくと安心です。
正月は営業日や時間が通常と異なるため、前日に公式サイトで確認しておくことが、いちばん確実な対策になります。

Q:正月に食事できる場所は見つかりますか?

A. 見つかります。ただし、正月の食事で重要なのは「店選び」より時間選びです。11時前の早めランチ、もしくは13時半以降の遅めランチにするだけで、待ち時間は大きく変わります。
有名店にこだわりすぎず、駅から少し離れた店を選ぶのも有効です。正月は“完璧な一食”より“疲れない一食”を意識すると、旅全体が楽になります。

東京の正月は、静けさを選んだ人に微笑む

並ばなかった初詣。
急がなかった街歩き。
風の音が、思った以上にはっきり聞こえた朝。

正月の東京を何度も歩いてきて思うのは、
そうした一見ささやかな体験のほうが、
不思議と、あとになって記憶に残り続けるということだ。

有名な神社に行ったことより、
どれだけ写真を撮ったかより、
その時間を、どんな気持ちで過ごしていたかが、
正月の印象を決めている。

正月の東京は、確かに混む。
けれど同時に、
時間と場所を選んだ人にだけ、
驚くほど静かな顔を見せてくれる街でもある。

早朝に動き、
規模を少し落とし、
詰め込みすぎない。

それだけで、
東京は「疲れる正月の街」から、
「一年の始まりに、気持ちを整えられる場所」へと変わる。

今年の正月は、
混まない東京を旅してみてほしい。

きっと、
いつもは見過ごしていた東京の表情に気づき、
この街のことを、少しだけ好きになっているはずだ。

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