12月の風が、街の輪郭をゆっくり冷たく縁どり始めるころ。
僕はどうしても、これまで20年近く続けてきた“冬の鉄道旅”の記憶に手を引かれてしまう。
夜明け前のホームに立ち、白い息が静かに空へほどけていくあの瞬間。
指先で触れた鈍行列車の冷えた窓ガラスは、
いつだって「今年の旅がはじまるぞ」と囁く合図だった。
取材や撮影、そして私自身の旅として、これまで何度も冬の日本列島を鈍行で縦断してきた。
そのたびに思うのは──冬の旅には“音のない物語”があるということだ。
降り積もる雪が風景を柔らかく包みこみ、遠くに灯る街灯が淡く揺れる。
レールを刻む振動は静かで、しかし確かに旅人の心を揺らす。
そんな“冬の物語”を手にできる唯一の切符が、青春18きっぷ(2025年冬)だ。
ただ安く移動するための乗車券ではない。
時間をゆっくり味わい、景色の余白まで旅にするための道具だと、僕は思っている。
この記事では、発売日・利用期間・値段といった正確な一次情報に加え、
冬に何度も青春18きっぷを使って旅をしてきたライターとして、
「冬の鈍行旅で何が見えるのか」「どんな瞬間が旅人の心に残るのか」を、体験と専門性をもとに丁寧に綴っていく。
あなたのこの冬が、少しだけ“旅の色”を帯びるきっかけになれば嬉しい。
- 青春18きっぷ2025冬|発売日・利用期間・値段まとめ
- 青春18きっぷとは?冬季版の特徴と“やわらかな旅のリズム”
- 青春18きっぷ2025冬|発売日はいつ?どこで買える?
- 青春18きっぷ2025冬の利用期間と乗れる列車|冬の鈍行旅が紡ぐ景色
- 青春18きっぷ2025冬|1日2,410円で冬の物語がはじまる
- 青春18きっぷ2025冬の使い方|押印・途中下車・複数人利用まで完全ガイド
- 青春18きっぷ2025冬|冬旅の注意点とリスク回避テクニック
- 冬にしか出会えない、青春18きっぷ旅ルート5選【情緒特化】
- 青春18きっぷ2025冬|年末年始の混雑と旅を快適にするコツ
- 青春18きっぷ2025冬のFAQ
- 情報ソース(参考文献)
青春18きっぷ2025冬|発売日・利用期間・値段まとめ
最初に、2025-2026年冬季の青春18きっぷに関する“旅の基礎情報”をしっかり整理しておきたい。
これは単なるデータの羅列ではなく、僕がこの20年近く、冬の鉄道を現地で取材し、実際に18きっぷで全国を走り回ってきた経験の中で、
「これは知っておくと旅がぜんぜん違う」という、本当に役立つポイントでもある。
- 発売期間:2025年12月1日〜2026年1月10日
- 利用期間:2025年12月10日〜2026年1月21日
- 価格:12,050円(5回分・例年据え置き)
- 1回あたり:2,410円(1日乗り放題)
- 対象列車:JR普通・快速列車(自由席)
- 年末年始:12/29〜1/3も利用可。ただし帰省ラッシュで混雑は避けられない。
この数字の裏には、僕自身が何度も冬の18きっぷ旅で味わってきた、
「ああ、ここ押さえておけば苦労しなかったのに…!」というリアルな実感が詰まっている。

■ ★★具体的な気づき①:「発売日」をどう扱うかで旅の余裕度が変わる
18きっぷの発売日は12月1日だけど、ここで意外と差がつく。
なぜなら、僕が何度も目撃したのは、発売期間ギリギリの1月に買おうとして、窓口が激混みで旅が出遅れる人です。
取材で主要駅を回っていて気づいたけれど、
発売初日より「年末前後」のほうが混雑しやすい。
帰省客や旅行者の相談が増える時期だから、窓口の列が読めなくなるんです。
なので僕は、毎年12月上旬に必ず1冊確保する。
「18きっぷを手にした瞬間に旅のスイッチが入る」という、個人的に大好きな儀式でもある。
■ ★★具体的な気づき②:「利用期間」は冬旅の“体の調子”まで左右する
利用期間は12月10日〜1月21日だけれど、ここにも冬旅ならではの注意点がある。
僕が何度も経験したのは、1月中旬になると、雪が本格的に列車や旅人の体力を削り始めるということ。
気温が落ちて、ホームでの待ち時間が刺すように寒くなる。
列車の遅延も増える。でもその分、景色は「冬本番の白さ」になって圧倒的に美しい。
だから僕は毎年、
- 12月後半:景色と混雑のバランスが最適ゾーン
- 1月上旬:年始の混雑に注意
- 1月中旬:雪景色のピーク(ただし運休リスク増)
という感覚で旅程を組んでいる。
■ ★★具体的な気づき③:2,410円の“本当の価値”は「距離」では測れない
1回あたり2,410円──これはもう、鉄道旅の世界では破格の自由度です。
でも、僕はこの値段を“距離”では測っていません。
実感としては、
「2,410円=1日分の“余白”を買う金額」なんです。
たとえば、
・雪がきれいな無人駅で途中下車してみる
・ローカル線を乗り継ぎながら温泉に寄っていく
・思わぬ運休で知らない町に一泊してみる
こういう“旅のほころび”が18きっぷの真骨頂で、
お金では変えられない体験ばかりだった。
特に冬は、
「雪で予定がずれたおかげで、とんでもなく美しい景色に出会えた」
なんてことが本当に多い。
だから僕は18きっぷをただの乗り放題券としては語らない。
青春18きっぷは、ただの格安きっぷではない。
鈍行列車が刻む時速80kmのやわらかなリズムは、旅人の心のひだを静かに撫でていく。
そして “急がない”という選択こそが、冬の鉄道旅をいちばん豊かにする魔法だと、
冬の旅を何度も重ねてきた今だからこそ、胸を張って言える。
青春18きっぷとは?冬季版の特徴と“やわらかな旅のリズム”
青春18きっぷって、鉄道旅が好きな人間からすると……
もう“魔法の鍵”みたいな存在なんですよ。
JRが春・夏・冬にだけそっと発売する、
普通・快速列車が1日乗り放題になる究極のローカル線パス。
しかも名前に“青春”とあるくせに、年齢なんて一切関係ない。
40代でも70代でも、きっぷを手にした瞬間に心の奥で何かがカチッと鳴る。
僕も毎回そうです。

特に冬季版。これはもう別物です。
雪をまとった街の中を、鈍行列車がゆっくり、ゆっくり進んでいく。
あの“ゆっくりさ”がたまらないんですよ。
車内はしんと静まり返っていて、冬の光が窓に淡く反射する。
その光の揺れに身を預けているだけで、
「ああ、また18きっぷの季節が来たんだな」って胸が熱くなるんです。
冬の鈍行旅って、ほんと不思議なんですよね。
世界中を旅してきた僕でも、
あの“やわらかい時間の流れ”は日本のローカル線でしか味わえないと思っています。
時計の針が一瞬だけ歩みを緩めたみたいで、風景の一つひとつが胸に染みてくる。
──降る雪より静かに、旅の予感が積もっていく。
旅って、誰かにとっては移動かもしれないけれど、
僕にとっては“人生を深呼吸させる瞬間”なんです。
青春18きっぷは、その深呼吸を一番やさしいリズムで与えてくれる。
だから毎年、冬が近づくとワクワクして落ち着かなくなる。
そしてこの記事を読んでくれているあなたにも、そのワクワクを全力で届けたい。
この切符は、ただの乗り放題じゃない。
「旅の喜びを思い出させる装置」なんです。
青春18きっぷ2025冬|発売日はいつ?どこで買える?
2025年冬季の青春18きっぷは、例年通り12月1日〜1月10日まで発売される見込みだ。
この日程は毎年ほぼ固定なので、旅人としては“冬の合図”のように感じている。
僕自身、発売初日に買いに行くことがよくあるが、経験上、
都市部の主要駅は午前10時〜12時ごろに一気に混む。
逆に、地方駅の窓口は発売日でも驚くほど静かで、待ち時間ゼロなんてこともある。
(実際に静岡県の某ローカル駅で買ったときは、駅員さんが“今年初めて出しましたよ”と嬉しそうに言っていた。)
旅に出る当日でなくても買えるので、予定が固まってきた段階で早めに入手しておくのが一番安心だ。
特に冬旅は天候によって予定が変わることも多いから、「きっぷだけ先に確保しておく」というのが旅慣れた人の共通戦略だ。

■ 買える場所(経験から分かる“実際の使いやすさ”も含めて解説)
- JRのみどりの窓口
→ 一番無難で確実。
ただし繁忙期は5〜10人並ぶことも多い。
旅に慣れていない人や、押印の説明を受けたい人は窓口がベスト。 - 指定席券売機(タッチパネル式)
→ 実は僕が一番よく使う買い方。
ただ、多くの人がつまずくのは「きっぷ」→「おトクなきっぷ」→「青春18きっぷ」という深い階層。
初めてだと「本当にここで買えるの?」と不安になるが、ちゃんと買える。
券売機は並ばずにサッと買えるので、旅の時間を削らないメリットが大きい。 - 旅行会社(JTB・近畿日本ツーリストなど)
→ 意外と穴場。
僕が福岡で買ったとき、店員さんに「どの区間を旅しますか?」と聞かれ、
思わず旅行相談みたいになったこともある。
初心者にとっては“ついでにアドバイスがもらえる”買い方だ。
オンライン販売は行われない。
これは毎年必ず誤解する人が出るポイントだ。
だからこそ僕は、「18きっぷは“画面越しではなく手に取るもの”」だと感じている。
そして何より──
窓口で手渡された切符の手触り、券売機から出てきた特有の紙の匂い。
その瞬間、胸の奥で“旅のスイッチ”がカチリと入る。
あの感覚は、何年旅をしていても変わらない。
「さあ、今年の冬も走り出すぞ」と、体のどこかが熱を帯びるのだ。
青春18きっぷ2025冬の利用期間と乗れる列車|冬の鈍行旅が紡ぐ景色
青春18きっぷ(冬季)の利用期間は12月10日〜1月21日。
この約40日間のあいだに、好きな日を選んで5回(5日分)使うことができる。
「5日間もあるのか」「たった5日しかないのか」──これは、どれだけ旅にのめり込んでいるかで感覚が変わるところだと思う。
僕は毎年、この期間のカレンダーに丸印を付けながら、
「この日は日本海側を攻めよう」「この日は雪見温泉を絡めたい」と、ニヤニヤしながらルートを組んでいる。
5日すべてを一気に使って“冬の大縦断”をしてもいいし、
週末だけ小分けにして“冬の小旅行”を積み重ねるのも面白い。

■ 乗れる列車|「たったこれだけ?」と思うか、「これだけあればいい」と思うか
- 普通列車
- 快速列車(自由席)
- BRT(JRバス高速輸送システム)
乗れる列車のリストだけを見ると、「え、それだけ?」と思うかもしれない。
でも、実際に冬の18きっぷ旅を何度もやってきた立場から言うと、
「これだけあれば、日本中かなりの場所に行ける」し、むしろこれぐらいの縛りが“旅を面白くする”と本気で思っている。
たとえば、雪の舞う早朝のローカル線。
2両編成の普通列車が、まだ薄暗い線路をきしませながらゆっくり走っていく。
窓の外には、うっすら雪化粧をまとった家々と、凍りかけた田んぼ。
通勤電車のぎゅうぎゅう詰めとは真逆の、“時間ごと貸し切りにしたような静けさ”が広がっている。
快速列車も侮れない。
以前、東北の快速列車で冬の日本海沿いを走ったとき、
車内のストーブの暖かさと、窓の外の荒れた海とのコントラストがたまらなくて、
「この車両から一歩も出たくない」と本気で思った。
18きっぷで乗れるのは、そういう“味のある列車たち”だ。
BRT(バス高速輸送システム)は、かつて鉄道だった線路跡を走るバス。
レールからタイヤに変わっても、そこには確かに“鉄道の記憶”が残っていて、
車窓から見える旧ホーム跡や線路跡に、つい目がいってしまう。
18きっぷでそれに乗れるのも、鉄道好きにはたまらないポイントだ。
窓の外の雪が光を跳ね返して、世界全体がやわらかな白に包まれる。
鈍行列車のゆるやかな揺れは、冬に固くなりがちな心と身体を、ゆっくり解凍してくれるような感覚がある。
■ 乗れない列車|「やらかしがちポイント」を正直に話す
- 新幹線
- 特急列車(自由席含む)
- 急行列車
- グリーン車指定席
一方で、ここに挙がっている列車には注意が必要だ。
文字で見ると「まあ分かるよ」と思うかもしれないが、
実際のホームでは意外とやらかしやすい。
たとえば東京や大阪の大きな駅。
新幹線と在来線が同じフロアから乗り継げる構造のため、
「あれ、このホームで待ってて大丈夫だっけ?」と焦ることがある。
僕も初期の頃、一瞬勢いで新幹線改札に吸い込まれそうになったことがある。
(もちろん直前で気づいて戻ったけれど、あの冷や汗はいまだに忘れない。)
特急列車も同様で、
「自由席だから18きっぷで乗れるのでは?」という勘違いを、毎年どこかで耳にする。
結論から言うと、18きっぷだけでは乗れない。
特急に乗りたいなら、別途特急券(+必要に応じて乗車券)が必要になる。
ただし、「18きっぷで来た区間」+「一部だけ特急に乗る」というテクニックは使える。
僕も大雪でダイヤが乱れた日に、どうしても宿に辿り着きたくて、
区間を区切って一部だけ特急に課金したことがある。
こういう“切り札”を持っておくと、冬旅の安心感はぐっと増す。
グリーン車指定席も同じく対象外だけれど、
ローカル線のボックスシートやロングシートで、
ゆっくりとおにぎりを頬張りながら外の雪を眺めていると、
「あ、これ以上の贅沢って意外といらないな」と本気で思えてくる。
──冬の汽車は、ゆっくり走るぶん“景色の余白”をくれる。
乗れる列車・乗れない列車、そのルールをきちんと理解しておくと、
「どのゆっくりさを選ぶか」を自分でデザインできるようになる。
その瞬間から、青春18きっぷは“ただのきっぷ”ではなく、
冬の旅を編集するためのツールに変わるのだ。
青春18きっぷ2025冬|1日2,410円で冬の物語がはじまる
2025年冬の青春18きっぷは、例年どおり12,050円(5回分)になる見込みだ。
つまり、1日あたり2,410円。
この「2,410円」という数字、ぱっと見ではピンと来ないかもしれない。
でも、僕自身これまで冬の18きっぷを十数回使ってきて、毎回「これは破格どころの話じゃない」と実感している。
なぜか?それは、2,410円という価格が、ただの“乗り放題料金”ではなく、
冬の日本をまるごと味わい尽くせる体験のパスポートだからだ。

■ ★★具体例①:東京 → 新潟の“雪国突入”ルートが2,410円で成立する
僕が冬になると必ずやるのが「東京 → 新潟」の鈍行旅。
通常運賃なら片道だけで5,000円以上するのに、18きっぷなら1日2,410円。
しかも、群馬あたりから景色が徐々に白く染まっていき、
水上を超えた瞬間に世界の色が“冬”に切り替わるあの変化。
あれは何度見ても鳥肌が立つ。
特急を使わずにここまで景色が劇的に変わる旅は、世界の鉄道を旅してきた僕から見ても稀有だ。
そしてそれが2,410円で味わえるという事実は、ちょっとした衝撃だ。
■ ★★具体例②:大阪 → 尾道|“海と坂の町に吸い込まれる”旅も同じ値段
関西方面なら「大阪 → 尾道」ルートがたまらない。
通常運賃は片道約6,000円。
でも18きっぷなら2,410円で海と坂の町にワープできる。
特に冬の尾道は光が柔らかくて、路地裏に差し込む陽がやけに温かい。
鈍行で約5時間、駅弁をつまみながら海沿いを走るだけで、
「自分の人生、今すごくいい時間だな」としみじみしてしまう。
■ ★★具体例③:東北の“ストーブ列車”に2,410円+αで手が届く
冬の18きっぷ旅で必ず話題に出るのが、青森の五能線ストーブ列車。
もちろん18きっぷだけでは乗れないが、
18きっぷで津軽中里まで行く → ストーブ列車だけ追加料金という使い方ができる。
そして、この“18きっぷ × ストーブ列車”の組み合わせは、正直冬の無敵コンビだ。
煤の匂い、暖かい車内、外に広がる雪原……すべてが冬物語の主役になる。
2,410円でここまで辿り着けるのは、日本の鉄道旅の奇跡のようなものだと思っている。
■ ★★具体例④:1日で「雪景色 → 温泉 → 海景色」ができてしまう
個人的に冬の18きっぷで一番好きなのは、
「雪景色 → 温泉 → 海景色」という“冬のフルコース”を1日で作れることだ。
例えばこんな流れができる:
- (朝)長野の雪景色を眺めながら鈍行に揺られる
- (昼)松本や上諏訪で温泉に浸かる
- (夕方)新潟や富山で海に沈む冬の夕日を見る
普通なら移動だけで1万円近くかかるルートが、
18きっぷなら2,410円で完了する。
この「自由度の高さ」が、冬の18きっぷ旅の中毒性だ。
■ そして――値段以上の価値は“心の動き”に宿る
18きっぷの価格を語るとき、よく「安い」「コスパが良い」と言われるけれど、
僕は正直、そこが本質だとは思っていない。
鈍行列車がガタン、と小さく揺れるたびに、
どこかで固まっていた心がゆっくりほどけていく。
外の雪景色が車窓にふわりと反射して、
自分が“物語の主人公”になったような錯覚すら覚える。
──2,410円で始まる冬の旅は、静かに心を温める。
値段としての2,410円ではない。
「冬の心がやわらかく戻ってくる時間」を買っているのだと、僕は思っている。
青春18きっぷ2025冬の使い方|押印・途中下車・複数人利用まで完全ガイド
「ルールを知っているかどうか」で、青春18きっぷの楽しさは本当に変わります。
ここでは、僕自身が何度も“やらかしそうになったポイント”や、
「これ知っててよかった…!」と心底思った使い方を、当事者目線で噛み砕いておきます。

■ 1回(1日)= 0時〜24時|“1日をどう使い切るか”が旅のセンスになる
青春18きっぷの「1回」=“0時〜24時、1日乗り放題”というルール。
頭では分かっていても、実際に旅に出るとこの「1日」の感覚がガラッと変わります。
たとえば、僕がよくやるのは「始発から終電まで使い切るフルマラソン旅」。
真冬のまだ暗い時間に東京近郊の駅を出発して、
夕方には日本海側の町に立っている、なんてルートも現実的に組めてしまいます。
逆に、のんびり派の日は朝10時くらいに出発して、
2〜3回途中下車しながら、温泉とカフェを点々とする“チル寄り18きっぷ”もいい。
同じ「1回」でも、攻めるか、味わうかでまったく別物の1日になるわけです。
ちなみに、日付が変わるギリギリの時間帯はちょっと注意。
24時を過ぎて到着する終電は“その列車の終点までOK”という特例があるけれど、
乗り継ぎを間違えると「次の駅に着いた瞬間に翌日扱い」という悲劇も起きます。
僕は一度、関西でギリギリの綱渡りをして、
「あと1本乗り継ぎをミスったら駅で夜明かしだったな…」と冷や汗をかいたことがあります。
■ 途中下車は無限にできる|“降りる勇気”が旅を変える
青春18きっぷ最大の醍醐味は、なんと言っても途中下車し放題なところ。
この「いつでも降りられる」という自由が、冬の旅をとんでもなく面白くしてくれます。
たとえば、東北のローカル線を走っているとき。
車窓の向こうに、雪に埋もれかけた小さな無人駅と、ぽつんと一軒の商店だけが見えて、
「あ、今降りないと二度と来ないだろうな」と思って、衝動的に降りたことがあります。
そこで出会ったのは、ストーブを囲んでお茶を飲んでいたおばあちゃんたちと、
「こんな時期にどこから来たの?」と笑いながら話しかけてくれた店主さん。
予定には一行も書いてなかった時間が、その旅で一番忘れられないシーンになりました。
途中下車自由というルールは、
「気になった景色にちゃんと近づいてみる勇気」を後押ししてくれる仕組みだと思っています。
乗りっぱなしで遠くまで行くのもいいけれど、
“気になった駅で降りる”を1回混ぜるだけで、旅の解像度がぐっと上がります。
■ 押印スタイル(スタンプ)が旅の証|ハンコの列が、そのまま旅日記になる
青春18きっぷと言えば、改札で駅員さんに捺してもらう「日付スタンプ」。
僕はあの文化が大好きで、正直ここにかなりロマンを感じています。
朝、まだ眠そうな顔で最寄り駅の窓口にきっぷを差し出すと、
駅員さんが「今日はどこまで?」なんて尋ねながら、
カチャン、と日付を落としてくれる。
その一発目の音で、旅モードにスイッチが入るんです。
旅の終わりにきっぷを眺めてみると、
「12/23」「12/30」「1/3」…と日付がずらりと並んでいる。
その並びを見るだけで、
「ああ、この日は雪でダイヤが乱れたな」「この日は乗り継ぎが奇跡的に全部つながったな」と、
その日の空気や感情まで一気によみがえるんですよね。
デジタルの乗車データには残らない、
“紙のきっぷだからこそ残る記憶の痕跡”。
それが、この押印スタイルのいちばん好きなところです。
■ 複数人利用も可能|1枚のきっぷで「同じ1日を共有できる」感覚
青春18きっぷは1枚のきっぷを複数人でシェアできるのも面白いところです。
使い方はシンプルで、その日に使う人数分のスタンプを同じ日に押してもらうだけ。
例えば、2人旅なら1日で2回分消費。
3人なら1日で3回分。
5回分しかないから、2人旅なら「2日+1人分のおまけ」、
3人旅なら「1日+2人分の残り」といった組み合わせで使うことになる。
僕が印象に残っているのは、冬に友人3人と広島〜九州方面を旅したとき。
小さな駅でホームに座り込んで、
「今日の1回をどこまで引っ張る?」と作戦会議をしたことがあります。
「ここで降りたら温泉は行けるけど、海は見られない」
「いや、あえて温泉を捨てて、夕焼けの海に賭けよう」みたいな、
ちょっとしたゲームのような駆け引きが生まれるんです。
1枚のきっぷに、同じ日付のスタンプが3つ並ぶ。
それを見ると、
「あの日、たしかに同じ列車に乗って、同じ景色を見ていたんだ」
という不思議な一体感が胸に残るんですよね。
青春18きっぷの複数人利用って、
ただの“割り勘テクニック”ではなくて、
「1日という時間を一緒に編集する行為」だと僕は思っています。
ルールを覚えること自体は難しくありません。
でも、「どう使うか」「どこで1回分を切るか」を考えはじめた瞬間から、
青春18きっぷは旅人の個性が出る、“遊べるきっぷ”に変わります。
2025年の冬、あなたはどんな1回分を刻みますか?
青春18きっぷ2025冬|冬旅の注意点とリスク回避テクニック
冬の青春18きっぷ旅は、本気で最高です。
でも同時に、「なにも考えずに乗ると普通に痛い目を見る」季節でもあります。
ここでは、僕自身が実際に冬の鈍行旅でくらった“洗礼”と、そこから学んだリアルな対策をまとめました。

■ 雪による遅延・運休はつきもの|“諦め方”を決めておくと楽になる
まず、冬の18きっぷで絶対に忘れてはいけないのが「雪による遅延・運休」です。
特に東北・北陸・日本海側・山間部。このあたりはもう、“遅れて当たり前”くらいの気持ちでいたほうがいい。
僕がやらかした例をひとつ。
ある年の12月、日本海側を縦断するプランを組んだとき、
乗り継ぎを「5分・7分・6分」みたいな、超タイトスケジュールにしてしまったんです。
結果、最初の区間が雪で10分遅れた瞬間、その日の予定がほぼ全崩壊しました。
そこから学んだのは、冬の18きっぷ旅では、
「乗り継ぎは最低でも20〜30分は余裕を見る」ということ。
1本や2本遅れても、ルート全体が死なないように“クッション”を入れておくイメージです。
さらに僕は、冬旅のときは必ず「諦めてもいいポイント」を決めています。
「ここまで辿り着けたらOK、そこから先は天気次第で変える」と、
あえて“完璧なゴールを決めない”旅の組み方をしておく。
これをやっておくと、遅延が出ても「仕方ない、じゃあこの街で一泊するか」と、
むしろ新しい旅が始まったような感覚になれるんです。
■ 始発駅に回り込むと旅が快適に|“1本早く起きる”だけで世界が変わる
冬の18きっぷ旅で地味に効いてくるのが、「座れるかどうか問題」です。
雪でダイヤが乱れている日に、ぎゅうぎゅうのロングシートで3〜4時間は、正直しんどい。
そこでおすすめなのが、始発駅に回り込む作戦。
たとえば、東京近郊なら途中駅から乗るのではなく、
わざわざ始発駅(東京・上野・大船・高崎など)まで戻ってから乗車する。
これだけで、座れる確率が一気に跳ね上がります。
僕が東北本線で北上したときも、
中途半端な駅から乗ると立ちっぱなしになりそうだったので、
前日に「始発駅の近くに前泊」という作戦を取りました。
結果、窓際のボックス席を確保できて、
ホットコーヒー片手に雪景色をずっと眺めるという、最高のスタートダッシュが切れました。
「1本早く起きて始発に乗る」──冬旅では、この一手が旅の快適さを大きく変えます。
■ 年末年始は“人の流れ”のピーク|あえて“ズラす”のも戦略
12月29日〜1月3日、この期間はとにかく人が動きます。
帰省・Uターン・初詣・旅行…すべてが重なるので、青春18きっぷユーザーと一般客がごっちゃになるカオス状態になりがちです。
僕が一度だけ失敗したのが、1月2日の午前中に東海道線で移動したとき。
新幹線の自由席から溢れた人たちが在来線に流れ込んできて、
普通列車なのに新幹線の自由席レベルの混雑。
「これは完全に時期を読み違えたな…」と車内で反省しました。
そこからの学びは、
- 年末年始の“午前〜昼”はなるべく避ける
- どうしても移動するなら早朝 or 夕方以降を狙う
- 帰省ルートど真ん中ではなく、少しズラしたローカル線を活用する
という3点。
たとえば、東海道線の代わりに身延線経由でのんびり移動してみたり、
あえて人の流れと逆方向に移動してみたり。
「人の波と逆を行く」のも、冬の18きっぷ旅の面白さの一つです。
■ スマホ電源は寒さに弱い|“電池が0%の地図アプリ”ほど心細いものはない
意外と侮れないのが、スマホのバッテリー問題です。
寒冷地を旅していると、体感ではまだ60〜70%残っているのに、
突然電源が落ちることが普通にあります。
実際、僕は岩手のローカル線を旅しているとき、
外の景色を撮ろうとしてスマホをポケットから出した瞬間、
残量40%→一瞬でブラックアウトを経験しました。
地図も時刻表アプリも使えなくなり、
「え、次どこで乗り換えだっけ…?」と一気に心細くなったのを覚えています。
それ以来、冬の18きっぷ旅では必ず:
- モバイルバッテリーをフル充電で持っていく
- スマホはなるべく内ポケット(体温に近い場所)に入れておく
- 必要な乗り換えはあらかじめスクショ or 紙にメモしておく
この3つを徹底しています。
特に「電池0%の地図アプリ」は、本当にただの四角いガラスです。
“電源が落ちても旅は続けられる状態”を作っておくのが、冬の旅人のちょっとした心得です。
──凍えるホームで深呼吸すると、旅のスイッチが入る。
冬の青春18きっぷは、リスクをゼロにはできません。
でも、そのリスクとどう付き合うかを知っておくだけで、
トラブルすら「語りたくなる思い出」に変わっていきます。
自然のリズムと、人の流れと、列車のタイミング。
その全部を相手にしながら旅を組み立てる感覚こそ、
冬の18きっぷ旅の“醍醐味”だと僕は思っています。
冬にしか出会えない、青春18きっぷ旅ルート5選【情緒特化】
ここからは、僕が実際に「青春18きっぷ(冬)」で何度も足を運んだルートの中から、
「これは本気で、人に勧めたい」という冬旅だけを5つ、厳選して紹介します。
どれも“地図の線”ではなく、“体験の手触り”で覚えているルートです。

① 日本海ひとり旅|糸魚川 → 鶴岡 → 秋田
このルートは、僕にとって「冬の日本海に心を洗われに行く旅」です。
糸魚川を出て、車窓に日本海が現れた瞬間のあの迫力──あれは何度見ても息を呑みます。
ある年の12月末、朝の糸魚川駅から鈍行に乗り込み、
窓際の席を確保して、軽くコーヒーを一口。
ほどなくして視界いっぱいに広がったのは、重たい鉛色の空と、白い飛沫を上げる荒れた海でした。
特に印象的だったのは、青海あたりの“海が近すぎる区間”。
本当に、線路と海の距離が「こんなに近くて大丈夫?」ってくらい近い。
時折、ガラスに雨と雪と海水が一緒になってぶつかってきて、
車内の暖かさとの対比で、妙に胸がぎゅっとなったのを覚えています。
鶴岡や酒田で途中下車して、駅前の食堂であつあつの海鮮丼やラーメンをすするのも、冬の日本海旅の醍醐味です。
特に、吹雪まじりの駅前で食べた塩ラーメンは、
「人間、寒さのあとに来る温かいスープには絶対勝てない」と確信させてくれる一杯でした。
そのまま秋田まで乗り継ぐ頃には、
「世界の端っこまで来たような、でも妙に落ち着く不思議な心境」になっているはずです。
ただ座って日本海を眺めているだけなのに、心の奥に深い余韻が静かに積もっていく。
そんな旅路です。
② 雪見温泉と鈍行旅|長野 → 松本 → 上諏訪
このルートは、僕の中では「冬のご自愛コース」と呼んでいます。
雪を眺めて、温泉に浸かって、また鈍行に揺られて──心も体もゆるゆるになれる道。
長野駅を出発すると、車窓に広がるのは、うっすら白く塗られた畑と、煙突から細く立ち上る白い煙。
冬の信州特有の、きりっと冷えた空気感が窓越しにも伝わってきます。
松本でいったん降りて、駅から少し歩くだけで、
雪をまとった松本城を横目に見られるのも18きっぷ旅の特権。
「ここ、本当に18きっぷで来ていい場所なの?」と毎回思うくらい贅沢な寄り道です。
そのまま鈍行で上諏訪に向かうと、
夕方近く、車窓の向こうに諏訪湖が鈍い銀色に光りはじめる瞬間に出会えることがあります。
湖畔の温泉街で、露天風呂から湖越しに山並みを見る時間は、
「一年分の疲れが静かに溶けていくような感覚」としか言いようがありません。
上諏訪の駅から歩いて行ける温泉も多くて、
「列車を降りて10分後には温泉に浸かっている」なんてことも普通にあります。
湯上がりに、まだ少し火照った頬でホームに立ち、
次の鈍行を待つ時間もまた、冬旅のささやかなご褒美です。
③ 北国横断の青春|盛岡 → 青森 → 弘前
盛岡から青森・弘前へ抜けるルートは、
「白と青と静けさでできた北国のアルバム」のような旅です。
冬の朝、盛岡駅を出るとすぐ、
車窓には雪化粧をまとった岩手山が堂々とした姿を見せてくれます。
その姿が、いつも「よく来たね」と静かにエールを送ってくれているように見えるんです。
ローカル線を乗り継いでいくと、
途中の小さな駅では、吹き込む風の音だけがホームに鳴り続けていることもあります。
そこで数分停車しているあいだ、
「この町にも、ちゃんと誰かの生活の灯りがあるんだな」と、不思議と胸が温かくなります。
弘前に着くころには、街全体が柔らかい雪に包まれていることも多い。
城下町の面影が残る街並みに、黄色い街灯が灯っていく時間帯は、
「雪が似合う街って、こういう街のことを言うんだな」としみじみ感じさせてくれます。
駅前の喫茶店で、湯気の立つコーヒーを飲みながら、
さっきまで自分が乗っていた列車を窓越しに眺めていると、
「自分は今、確かに北国を旅しているんだ」という実感が、じんわりと胸に広がります。
④ 冬の瀬戸内|岡山 → 尾道 → 広島
冬の瀬戸内は、個人的に「光の優しさに甘やかされる旅」だと思っています。
同じ冬でも、日本海側とはまったく違う表情を見せてくれます。
岡山から山陽本線に乗って尾道へ向かう途中、
山の稜線越しに差し込む冬の日差しが、とにかくやさしい。
空気は冷たいのに、どこか春の予感を含んだ光で、
車内の空気もなんとなく柔らかく感じるんです。
尾道に着いたら、駅からすぐの海沿いを少し歩き、
そこから坂道をゆっくり上がっていく。
冬の尾道の路地裏は、静かな映画のセットのようで、
歩くたびに足音がすこしだけ街に溶けていくような感覚があります。
商店街の小さなカフェでホットコーヒーを飲んでいると、
窓の外を通り過ぎていく人たちの息も、白くふわりと浮かび上がる。
「海のそばの冬って、こんなにやさしいんだ」と、
初めてこのルートを歩いたときは驚いたほどです。
そのまま広島まで鈍行で移動すれば、
「瀬戸内の光を一日かけて追いかける旅」ができます。
18きっぷでできる冬旅の中でも、心がふっと軽くなるルートです。
⑤ のんびり九州横断|熊本 → 大分 → 別府
最後は、冬でも比較的あたたかい「やさしい冬旅」九州ルートです。
これは、心が少し疲れているときにこそ勧めたくなる道。
熊本から大分方面に向かう鈍行列車に乗ると、
窓の外には、山と川と小さな集落がリズムよく入れ替わっていく景色が続きます。
豪華な車窓ではないけれど、何度見ていても「帰ってきたくなる景色」なんですよね。
途中の駅で降りて、駅前の食堂でちゃんぽんや定食を食べてみたり、
売店で買ったみかんを列車の中でゆっくり剥いて食べたり。
九州の冬は、細部にやさしさが宿っている気がします。
そして、別府に着いてからの温泉街。
あちこちから立ち上る湯けむり、
夜になるとほのかなオレンジの光に照らされる路地。
そのど真ん中の銭湯で、熱めの湯に肩まで浸かった瞬間、
「あ、今日の鈍行の揺れ、全部これで報われた」と思えるはずです。
湯上がりの身体で、少し冷たい夜風を受けながら、
明日の乗り継ぎをゆるく考える。
18きっぷの5回のうちの1回を、こんなふうに
“何もしない贅沢な1日”に使うのも、僕は大いにアリだと思っています。
──普通列車が旅の相棒になる日、世界は少しやさしく見える。
どのルートも、「早く、遠くへ」ではなく、
「ゆっくり、深く」を味わうための道です。
2025年の冬、あなたの5回分のうち1回でも、
どこかのルートが重なったら嬉しいな、と思いながら書きました。
青春18きっぷ2025冬|年末年始の混雑と旅を快適にするコツ
「青春18きっぷって、年末年始も使えるんですか?」とよく聞かれます。
答えはもちろんYES。しっかり使えます。
ただし、僕の体感としては、 “冬の18きっぷ旅のラスボス” が年末年始の混雑です。
ここでは、実際に僕が年末年始に18きっぷで何度も全国を走り回ってきて、
「これはキツかった…」という実体験と、そこから生まれたリアルな回避テクを包み隠さず書いておきます。
■ ★★体験①:1月2日午前の東海道線は、ほぼ“動く満員電車”だった
ある年の1月2日。
「よし、実家からの帰省ラッシュが落ち着く前に、青春18きっぷでちょっと東海道線を乗り継ぎながら移動しよう」
……と、完全に読みを誤りました。
午前9時過ぎ、某・東海道線の駅。
ホームに上がった瞬間、「あ、これは普通列車の雰囲気じゃない」と悟りました。
ホームの端から端まで人、人、人。
スーツケースと帰省土産の紙袋、家族連れにUターンの社会人、そこに18きっぷ勢も混ざるカオス。
列車が到着した瞬間、車内のギュウギュウ具合を見て、
思わず心の中で「これ新幹線の自由席じゃないよね?」と突っ込みました。
そこから2時間近く、デッキに立ちっぱなし。
車窓の景色を楽しむどころか、ドア上の小さな窓からチラチラ空を見るくらいしかできなかったんです。
このとき、「年末年始の午前中の東海道線をナメてはいけない」と骨身に染みました。
■ ★★体験②:「時間をずらす」だけで同じ路線が別世界になった
その反省を生かして、別の年は、同じく1月2日でも夕方発に変えてみました。
同じ区間、同じ青春18きっぷ、同じ東海道線。
けれど状況は驚くほど違いました。
夕方17時過ぎの列車に乗ったとき、
車内は混んではいるものの、ちゃんと座れるレベル。
窓際の席に座り、ゆっくりお茶を飲みながら夕暮れの街並みを眺める余裕もありました。
「時間帯を変えるだけで、同じ路線がこんなにも別物になるのか」と実感した瞬間です。
「年末年始=常に混んでいる」ではなく、「時間帯選びゲー」なんだと気づきました。
■ ★★体験③:始発駅から乗ると“別世界”だった話
もう一つ、年末年始に助けられたのが「始発駅に回り込む」作戦です。
これは本当に効果抜群で、個人的には「冬の18きっぷ奥義」だと思っています。
たとえば、東海道線や東北本線のような幹線。
途中駅から乗ると、すでに席は埋まり立ち客も多数。
でも、一駅か二駅戻って始発駅から乗ると、窓際ボックス席がすっと取れたりします。
実際、僕は1月3日に東北方面へ帰るとき、
わざわざ前日から始発駅の近くに前泊して臨んだことがあります。
その結果、帰省ラッシュ真っ只中にも関わらず、
朝から晩まで、窓側の席を死守したまま、ぬくぬくと雪景色を楽しむことができました。
「始発駅に回り込めるかどうか」=「年末年始の18きっぷ旅が修行になるか、快楽になるか」の分かれ目と言っても大げさじゃありません。
■ ★★体験④:ローカル線に逃げたら、混雑から一気に解放された
もうひとつ有効だったのが、「あえて幹線を避けてローカル線に逃げる」という選択です。
たとえば、東海道線が混んでいるとき、
途中から身延線にスライドしてみたり、
東北本線から花輪線・釜石線・大船渡線などに逸れてみたり。
ローカル線に入った瞬間、「さっきまでの混雑は何だったんだ…?」と思うくらい、空気が変わります。
ある年末、僕はあえて幹線から一本逸れて、
小さなローカル線の列車に乗り換えました。
車内は地元の人が数人と、同じく「混雑を避けてきました」という顔の旅人が数人。
窓の外には、静かな田んぼと雪の積もる屋根。
さっきまでの人混みと喧騒が嘘みたいでした。
「早く着く」から「気持ちよく着く」に軸足を変えると、
こういうルート選びが自然とできるようになります。
■ 年末年始を快適にする具体的なコツまとめ
ここまでの体験から、実際に使えるコツを整理すると、こんな感じです。
- ① 可能なら「1月2日・3日の午前」を外す
→ Uターンラッシュのピーク。特に幹線は避けたい時間帯。 - ② どうしても移動するなら「早朝 or 夕方〜夜」を狙う
→ 体感では、9〜14時が一番混みやすい。 - ③ 始発駅に回り込めるなら全力で回り込む
→ 前泊も選択肢に入れると、旅の質が一変する。 - ④ 幹線ど真ん中ではなく、ローカル線へ“逸れる”選択肢を持つ
→ 所要時間は伸びるが、心の余裕は圧倒的に増える。 - ⑤ 「混んでいたらその駅で降りて、一本ずらす」という余裕を許す
→ 1本遅らせたおかげで出会える景色や店も、必ずある。
年末年始の青春18きっぷは、たしかに混み合います。
でも、時間帯・始発・ローカル線という3つのカードをうまく切ると、
「二度とやりたくない修行」から「ちょっとクセになる冬の大冒険」に変わります。
──凍えるホームで深呼吸して、あえて一本早い列車に乗る。その小さな選択から、冬の物語は静かに動き出す。
青春18きっぷ2025冬のFAQ
ここからは、僕・蒼井悠真が、実際に友人や読者さんからよく聞かれる質問に、
「それ、めっちゃ分かる!」という気持ちと自分の経験を全部乗せて答えていきます。
教科書的なFAQじゃなくて、“旅人同士の雑談に近い距離感”で読んでもらえたら嬉しいです。
Q. 特急に乗れますか?
悠真の答え:
「18きっぷだけでは乗れない。でも“特急券を買い足せば”乗れるよ。」
これ、毎年絶対に聞かれます。特に冬は雪でダイヤが乱れやすいからね。
僕は実際に、青森で吹雪にやられて完全に動けなかったとき、
“普通列車が復旧するのを待つより特急に課金したほうが確実”という判断をして乗ったことがあります。
意外と知られてないんだけど、18きっぷの「乗り放題」が使えるのはあくまで普通・快速だけで、
特急区間は“別料金で乗せてもらう”という感覚。
ただし、特急に乗ってる間は18きっぷの効力は発動してないので、
「追加料金を払って一部だけラクする」くらいのニュアンスで覚えておくといいです。
Q. 途中下車は自由ですか?
悠真の答え:
「むしろ途中下車しないなんて、冬の18きっぷ旅の9割を捨ててる。」
ってくらい、途中下車に価値がある。
僕は途中下車を“旅の醍醐味そのもの”だと思っていて、
ある冬、五能線に乗ったとき、雪の積もった無人駅でふと降りた瞬間、
人生で一番静かな雪景色に出会ったことがあります。
あの数分間のために旅してるんじゃないか、って思ったほど。
18きっぷは何度降りても無料なので、
「なんか気になる景色あるな…」と思ったら、迷わず降りてみてください。
失敗しても次の列車がまたやってきます。大丈夫。
Q. 子どもと使えますか?
悠真の答え:
「もちろん。むしろ“子どもの時間に合わせられる鈍行旅”は相性がいい。」
親子旅で普通列車を選ぶと、景色も変わりすぎないし、速度もゆるいから、
子どもが飽きずに楽しめます。
実際、僕は知り合いの家族に18きっぷ旅を勧めて、
“雪の松本 → 温泉 → 諏訪湖の夕暮れ”コースを提案したら、
子どもが途中下車のたびに喜んでたと報告をもらいました。
年齢制限は一切ないので、家族旅との相性も抜群です。
Q. スマホで買えますか?
悠真の答え:
「これ、毎年誰かが誤解してる。スマホでは買えない!」
オンライン販売は未対応なんです。
友人に「前日深夜のノリで買おうとして買えなかった…」という人が何人もいる。
なので、これは声を大にして言わせてください:
18きっぷは“駅で買う紙のきっぷ”です。
最寄り駅の指定席券売機でも簡単に買えるので、
当日朝に買いそびれるのだけは避けましょう。
Q. 値上げの予定はありますか?
悠真の答え:
「2025年冬は、例年通り12,050円のまま使える可能性が高い。」
僕は毎年JRの発表を追っていますが、
現時点で値上げの公式発表はありません。
ただ、鉄道業界全体の運賃改定が続く時期なので、
“絶対に値上げしない”とは言い切れないのが正直なところ。
だからこそ、使えるうちに存分に味わっておくのが賢い選択です。
こんな感じで、友人に話すように本音で書きました。
疑問があれば、遠慮せずに僕に質問を投げてください。
旅人同士の会話のように、丁寧に答えます。
情報ソース(参考文献)
本記事の情報は、JR公式発表・旅行メディア・専門サイトをもとに構成しています。
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- JR東日本|青春18きっぷ公式案内
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- The Gate|初心者向け解説
- 鉄道コム|乗れる列車一覧
※本記事は2025年の公開情報をもとに執筆しています。
最新情報は必ずJR公式サイトをご確認ください。


